パース2011 ISAFセーリング・ワールドチャンピオンシップ 470級女子 1日目

Team ABeam スタッフ

今日から470級女子のレースが始まります。
470級女子日本代表の選出条件は、総合成績12位以内または国別順位10位以内となっています。

12月12日
朝からどんより曇り、時おり雨がザーッと降ってきます。
気温も低め、暑かった数日前とは雲泥の差です。

女子レースのスタート予定は14時半から。
南東の風、6ノット。
気象予報では、またもやサンダーストーム、1日中雨とのこと。
昼過ぎに陽が差して、一時はちょっと風があるかな、ぐらいでしたが、真っ黒な雲がこちらに向かってきます。5~8ノットの風が振れています。
女子が使用するコースは岸寄りで一番遠いオウエン・コース。風が複雑で「難しい」ともっぱらの評判。水深は浅く、不思議な波が立ちます。
14時を過ぎると、海面のあちこちらで稲妻が光りはじめました。

第1レース
15時近くになって、やっとスタート。48艇のレース艇が並びます。
近藤/田畑組のバウナンバーは『29』(=肉・・・、田畑選手の大好物!)です。
さあ、初日、今大会初めてのスタート。しかし、あまり良くありません。
第1上マークは14位で回航。
ところがその後、ぐんぐん順位を上げ、2位までいきました。
しかし、ロシアチームが果敢に差してきます。最後の3レグはオランダのリサと抜きつ抜かれつ、の目まぐるしい展開。
結果、ロシア2位、近藤・田畑3位、オランダのリサは4位に。
1位は、この2位3位争いの影響を受けず、余裕のリードをキープしたままフィニッシュした、GBRのクラーク/ヒューズ組でした。

第2レース
風は20ノット以上に上がってきました。
風向は155度、第1レースも135度でしたが、これは『フリーマントル・ドクター』とは言いません。
ドクターは通常、220~230度の方向から吹くそうです。
もっとも、今日は気温もそれほど上がらないので、ドクターの出番はありません。
オーストラリアの今年の夏は異常気象で、冷夏だということです。先日の36度の気温が普通だったそうです。

それにしても、海面は稲妻と雨でひどい事になってきました。
スタート!
近藤/田畑組、ピンエンド3番目ぐらいから、すごい気迫で飛び出します。
まるで水を得た魚のようです。ダントツに速い。
すぐ横にオランダのリサ、強豪イスラエルがピタッと張り付きます。
強風の女王と言われたオランダの強豪、リサ・ウエスタホフが近藤たちを執拗に追います。
一瞬その座を譲ったものの、最後には振り切り、堂々のトップフィニッシュ。
10艇身以上は離した勝利でした。近藤と田畑、思わずハイタッチ。

陸に上がっても、報道陣の取材攻めがどっと押し寄せます。
今日は、トップフィニッシュ選手のドーピング検査の日でしたので、なおのこと両選手は大わらわ。
近藤選手:「まずスタートとしては、素晴らしい1日だったと思います。強風で強いと言われるリサに走り勝ったのが何よりうれしいです。」

田畑選手:「いやあうれしいですけれど、48人もの強い選手が集まってきているので、まったく油断はできません。一度落ちたら、なかなか上がれないでしょうから、この位置をなんとか維持していきたいです。とはいえ、女子のコースは、岸に近く風がふれて大変難しいので、簡単な事ではないと思います。」

第1レース: 3位 第2レース:1位 初日総合1位


レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)