2011年12月 アーカイブ

Team ABeam スタッフ

チーム・アビーム 近藤・田畑組は、2012年ロンドンオリンピック セーリング470級女子の日本代表候補に内定しました!みなさまから頂きましたご声援に心から御礼申し上げます。

また、原田・吉田組のセーリング470級男子は世界選手権で日本代表内定条件を満たすチームが出なかったため、代表選出は2012年5月のバルセロナでの470級世界選手権へ持ち越しとなりました。
引き続きご声援のほど宜しくお願い申し上げます。

Team ABeam スタッフ

12月18日、ISAF ワールド大会最終日、チーム日本としても470級女子のメダルレースをもって、総ての競技が終了しました。

大会の華の一つでもある470女子のメダルレース。
日曜日とあって、熱烈なファンが押し寄せ、観客は何倍にも膨れ上がり、歓声があちらこちらから聞こえてきます。

ボートパークから1チームづつ、国名と選手の名前をアナウンスされると、スロープから歓声に応えて海面に向かいます。
もちろん応援に駆け付けたファンのためにも、試合後、メダリストはもちろん、どのチームも観客スタンドの前を必ず走ってドックインすることという、大会側からの通達がありました。

これで、いやがうえにも歓声が上がり観客は大喜び。メディアもありがたい。
大会の盛り上げ方は一応成功です。

昨日に続き、最高の天気。
会場で観客向けに解説をしている、『ワギュウ』を差し入れしてくれた、P・ギルモアに朝ばったり会いました。
「今日は最高のコンディションだから、いい写真が撮れるよ!」と太鼓判。
今年の遠征は、メダルレースの天候に見放されていましたので、確かに、今日は今年度最高のメダルレースコンディションではないかと思います。

229度、ドクターの出番です。16ノット。
13時18分、スタート。
リコール艇が2艇、ブラジルと、イスラエル。
勢いづいたGBR118、一気に飛び出します。
近藤/田畑組、7番手を行きます。
日本からの日の丸を掲げた応援隊が力いっぱい声援を送ります。

イタリア、ジュリア・コンティに2本目のソーセージ風下マークで抜かれ、そのまま巻き返せず、10位でフィニッシュ。痛恨の1ポイント差で総合6位に。
今大会、どうやらラテン女子の闘志の方に軍配が上がったようです。

メディアセンターの机を並べているオランダチームや、イタリア、スペインのジャーナリストの間で、初めのうちは、「アイ・ワカコ」としばしば聞こえてきました
「愛はラブ、アモーレの意味」だと教えると大ウケ、今度は言いやすいのか、「アモーレ・コンドー」と連呼します。
今日は「アモーレ・コンドーはどうしたの?調子でないねえ」と、心配してくれる程です。

近藤/田畑組は日本代表候補内定基準を満たしましたので、ロンドン五輪、セーリング470級女子の日本代表候補に内定しましたが、このメダルレースを戦った10チームは、これまでと同じように、オリンピック本番まで、どの試合でも競うことになる顔ぶれです。

さらに強化してくるチーム、新たなチームも出てくるに違いありません。
ロンドンまでの航海はさらに厳しいものになるでしょう。

近藤選手「これからの沖縄の冬合宿では、自分を極限まで追い込みます…」
田畑選手「後半崩れたのは、やっぱり悔しい…」と悔しさをにじませます。

小松監督「やはり何よりも悔しいはず。私も悔しい。。。。
選手たちも、これが悔しく感じなければ、何が悔しいことになるだろう。
世界選手権に参戦したのだから、世界チャンピオンになるために…、なれると信じて指導してきた。日本で女性の世界チャンピオンはまだ出ていない。
(2位まではある)
ぜひ表彰台の一番高いところに上って欲しかった。
代表権だけでなく、そこまで狙ってほしかった。
選手たちもそう願っていたはずだ。
勝てなかったのは、なぜか?すべて洗い出して対策を講じていかなければならない。
指導者として、これで良し!とは到底いかない・・・」
と辛口の総括でした。

通常なら6位入賞で、代表候補内定となれば、「それでよし!!」と大向こうから聞こえてきます。
ただ、それで良しとできない、彼女たちの向っているところは、更に高いところに目標があるのです。

ほどなく、彼女たちの姿はボートパークで、いつものように帰り支度。
黙々とシッピングの準備にかかっていました。
戦い終わって・・・、
まだ陽は高いのですが、長い1日が静かに終わろうとしています。

レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

最終成績:
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAW005000/results

Team ABeam スタッフ

12月17日 土曜日
すっきりと晴れたフリーマントルの朝、久しぶりです。
陸上の気温は朝から高めですが、ひとたび海上に出ると水面を越えてくる風は思いのほか冷たいです。
14ノット強の風。

第9レース
14時30分、予定通りスタート信号が鳴ります。
しかしゼネラルリコール。
次はブラック・フラッグでスタート。比較的風下の方からスタートしました。
スペインは近藤・田畑組をぴったりマーク。
今のうちに彼女たちをつぶしておこうということでしょう。
結局、ラテンの闘志が大和撫子を押しのけ、近藤・田畑組、たまらずタック。
風上方向に行けず、スペインに前を譲ります。
近藤・田畑組、10番前後から抜け出られず、結果15位でフィニッシュ。
R-9を終えた時点で、総合4位。

第10レース
風向は199~200度の方向に振れました。14ノットの風は健在です。
太陽が強いので、29ノット以上は吹かないでしょう。
コミッティはリーチングマークを移動させます。
このレース、序盤から12~13番手を走るも、なかなか前には出られません。
なんとか10位でフィニッシュ。

近藤・田畑組は、10レースを終了した時点で総合5位となり、メダルレース出場が決定しました。
この時点で、スペインのトップは堅いのですが、3位争いは熾烈です。
現在、3位イギリス=66P、4位ニュージーランド=67P、5位の近藤・田畑組は69P。
明日のメダルレースは、得点が2倍となります。
表彰台に登れる可能性は、まだまだ十分にあります。

田畑選手「成績表を見て、元気が出てきました!!」
近藤選手、多少の疲労の様子が見てとれますが、あとひと踏ん張り、出だしのあの輝きをもう一度、見せてほしいものです。


レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

ここまでの成績:
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAW005000/results

Team ABeam スタッフ

12月16日
大会は折り返し点を過ぎ、後半戦に突入です。

昨日は女子470級にとっては予備日。前半順調にレースが消化できたので、お休みの一日でした。
本大会のイヴェント・ディレクター、ピーター・ギルモアさんから、「ガンバッテ クダサーイ」と、彼の所有している牧場で育てている『和牛』の差し入れがありました。

彼は、かつて日本がアメリカズカップに挑戦した時にスキッパーとして活躍したこともあり、大変な日本びいきです。
早速夕食はステーキで、英気を養いました。

レースは余すところ4レース、そしてメダルレースが残っています。
前半戦を満足いく結果で終えたチーム、思いどりにいかなかったチーム、悲喜こもごもですが、また新しい朝がやってきました。

第7レース
昼前には気温が大分上昇してきましたので、今日は『ドクター』が来るかもしれません。
本日はセンターコース、ここはメダルレースが行われるコース、いつもより早く14時のスタート予定です。
230度の方向から18ノットの風。
3ラップ、ちょうどソーセージみたいな形のコースを3本廻ります。

ゼネラルリコールを1回ののちスタート。
おとなしいスタートでしたが、「現在2位」のしるし、青いビブを着た近藤・田畑組は、第1上マーク、第2下マークを1位で回航。
ところがその後、徐々に順位を落とすという、これまでの彼女たちにはなかったパターンとなり、結局5位になってしまいました。

スペインは、27位とカットレースを作りましたが、総合順位が崩れることはありませんでした。
1位で入った、ブラジルの『マルチネ・グラエル』の父親は、5つのメダルを誇るオリンピックセーラー。
アメリカズカップでも世界1周レースでも活躍する世界的なセーラーです。
蛙の子は蛙というのでしょうか。ここにきて目覚ましい活躍です。
ブラジルも国内選考がかかっているそうで、ベテラン選手を差し置いて気迫がみなぎっています。

第8レース
風はあまり変わりません。223度の方向から18ノットの風。
今日は2レース目で、まだ午後の3時前です。
「P・E・R・T・H」の巨大ロゴ前の海面にレース艇が並びます。

ゼネラルリコールを1回ののちブラックフラッグが出ました。
全艇、慎重なスタート。近藤・田畑組は、風上3~4番手ぐらいから飛び出します。素晴らしいスタート。
ぐんぐん伸ばしていきます。しかしこのレースもブラジル187がトップをリード。
そして、最後のレグで10位から1位に躍り出たイタリアのジュリア・コンティがトップフィニッシュ。
近藤・田畑組はと言えば、徐々に順位を落とし、15位と不本意な結果となりました。
とはいえ、前半の貯金が効いていて、まだまだこの時点で総合2位をキープ。
しかしイスラエル、ニュージーランド、GBR118は侮れません。
そしてブラジルも迫って来ています。

吉迫・大熊組はベテランの意地を見せ、2-9と大健闘、総合14位まで上がってきました。
誰もが正念場、明日の2レースが山場です。
ここで思いきりラストスパート、かけてください。

レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

ここまでの成績:
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAW005000/results

Team ABeam スタッフ

12月14日、レース3日目。
第5レース
スタート予定時刻の14時30分、延期信号が挙がりました。
気温は27度。久しぶりに暑く感じます。
ハエがひっきりなしに顔にまとわりつく無風状態。

昨日は、ずぶ濡れでメディアボートから降りた我々を見て、「泳いできたのか?」と笑われるほど散々の日だったのですが、今日は一番いいボートを割り当てていただきましたので、完璧にドライ。
空気も乾いてとても爽やかです。でもこの天候は普通ではないそうです。
予想では、今日は全体的に軽風シリーズ。
下手するとレースを消化できないかも知れないとコミッティーは心配してましたが。。

16時18分
135度の方向から、8ノットぐらいの風が入ってきました。
すぐさま「スタート5分前」の信号があがり、4分前、1分前…。
ゼネラルリコールを2回繰り返し、ブラックフラッグが挙がりました。
そして、第5レース、スタート。
風下側3~4番目ぐらいから一気に飛び出しました。いいスタートです。
イスラエルも素晴らしいスタートを切りました。
第1上マークはイスラエルに続いて、2位で回航、風はトラピーズにやっと出られるぐらいです。10ノット前後はあるでしょうか。

近藤/田畑組、オールラウンドで戦えるチームとして本領発揮します。
一瞬14ノットぐらいまでは上がったのですが風力はどんどん落ちてきます。
我慢のダウンウインド、しかし彼女たちのボートスピードは落ちません。
後続艇を大きく離すも、イスラエルとの距離は縮まず2位でフィニッシュ。

5レース終了しましたので、一番悪い順位をカットできます。
するとどうでしょう、近藤/田畑組、再び1位に返り咲き。
昨日は黄色のビブ、今日は赤色のビブ、明後日は何色?!
次のレースで決まります。

第6レース
すでに夕刻5時を回っています。
115度くらいから、10~12ノットの風が吹いてきます。
昨日からサクセスコースを使用していますが、いずれにしても、陸から近いコースなので風は影響を受けやすく、複雑です。
風を求めて、レースコースを沖へ動かします。
風向115度。11~12ノットの風。
コース形態はトラぺゾイド、インナーループの3ラップなので、アップダウンのソーセージは短くなります。
「2ラップにして、1レグを長くすればタクティクスも使えるし、面白くなるのになあ・・・」と、同じボートに乗り合わせた国際470協会の会長は、コミッティの設定に不満気な様子。

ゼネラルリコールを1回、今回もブラックフラッグが挙がります。
近藤・田畑組、スタートは良くありません。
いったん岸の方へ向かいますが、タックして右海面へ。
後続集団の中で、もがきます。再び風はなく、ラップが短いので挽回するチャンスも多くありません。
結果、最後まで前へ出られず、28位でフィニッシュ。
総合2位に。
本日3位-4位と好調が続くスペインに首位の座を譲ります。

吉迫/大熊組は現在、総合20位。

近藤選手
「狙いすぎました。難しいですね」
田畑選手
「スタート、失敗しましたね。1上マークもコースを見誤ってしまって・・・」

しかし、2人とも表情は明るく、余裕が見られます。
さすが、プレオリ(テストイヴェント)の覇者、貫録すら出てきました。
15日はリザーブデイ。「明日は何をしますか?」の問いに、両選手とも「寝ます!!」ときっぱり答えが戻ってきました。
夕陽がインド洋に沈み、今日も長い1日が終わりました。


レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

レース2日目までの結果:
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAW005000/results

Team ABeam スタッフ

レース2日目、第3レースと第4レース、2レースあります。
昨日からスタートした470クラス女子は、間に予備日をはさみ、
10レースが行われ、その後、トップ10のチームがメダルレースを戦います。


天候は昨日とよく似て灰色の雲がたちこめていますが、雨は昨日ほどではなく、にわか雨程度。
昨晩は経験したことがない程の大嵐だったのですが、台風一過とはいかなかったようです。
いまだ低気圧がパース市を挟んで南北に広がっています。


小松監督に「初日の入り方としては最高です!」と言わしめた近藤・田畑組。
いきなり初日からトップに躍り出ましたので、今まで以上にマークされます。
(前日トップの選手は、黄色いビブを着、セールにも黄色いドットをつけて出場しますので、とにかく目立ちます。(写真参照))

しかし、現在12~13位ぐらいまでにいるチームは、これから誰がトップになってもおかしくありません。
日本からは他に1チーム、アテネ五輪出場のベテラン、吉迫・大熊組が出場しています。
思えば4年前、近藤、田畑、吉迫の3人のスキッパーが北京五輪代表の座を競いました。
その3人は今、再びこの大会で顔を揃えていますが、チームを組んだ近藤・田畑と吉迫選手が競う構図になるとは、当時誰が考えたでしょう。

第3レース
14時を過ぎてやっと風が上がり、8~10ノット。
しかし風はシフティです。赤白の延期フラッグが挙がります。
ようやく、14時50分になって少し風が安定したところで、スタート準備のフラッグが上がりました。
そしてほどなくスタート。
風は170度の方向から、強さも16~18ノットほどに上がっています。
近藤・田畑組は岸よりのコースを選択、しかし、なかなか中順位の集団から抜けられません。
それでも、安定のしない風の中を13位までもってきましたが、彼女たちには納得のいかない順位でしょう。
この時点、総合で3位です。
一方、吉迫・大熊組はこのレース5位と健闘しました。

第4レース
「スタートには自信がある」と語っていた近藤・田畑組。
ただ、これだけの強豪が集まると、そうはなかなかうまくいかないこともあります。
しかし、近藤・田畑組のすごいところは、スタートの悪さを後でしっかり挽回できるところです。
今回のスタートは、昨日のような気迫のスタートとはいきませんでしたが、徐々に徐々に順位を上げ、ダウンウインドでも順位を下げません。
そしてゴールライン直前、執拗に追いすがるフランス艇をギリギリ3秒差でかわし、意地の4位でフィニッシュ。
この時点でも21ポイント、総合3位を死守。
吉迫・大熊組はこのレース28位で総合24位に。
しかし、まだまだ序盤戦です。


レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

レース2日目までの結果:
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAW005000/results

Team ABeam スタッフ

今日から470級女子のレースが始まります。
470級女子日本代表の選出条件は、総合成績12位以内または国別順位10位以内となっています。

12月12日
朝からどんより曇り、時おり雨がザーッと降ってきます。
気温も低め、暑かった数日前とは雲泥の差です。

女子レースのスタート予定は14時半から。
南東の風、6ノット。
気象予報では、またもやサンダーストーム、1日中雨とのこと。
昼過ぎに陽が差して、一時はちょっと風があるかな、ぐらいでしたが、真っ黒な雲がこちらに向かってきます。5~8ノットの風が振れています。
女子が使用するコースは岸寄りで一番遠いオウエン・コース。風が複雑で「難しい」ともっぱらの評判。水深は浅く、不思議な波が立ちます。
14時を過ぎると、海面のあちこちらで稲妻が光りはじめました。

第1レース
15時近くになって、やっとスタート。48艇のレース艇が並びます。
近藤/田畑組のバウナンバーは『29』(=肉・・・、田畑選手の大好物!)です。
さあ、初日、今大会初めてのスタート。しかし、あまり良くありません。
第1上マークは14位で回航。
ところがその後、ぐんぐん順位を上げ、2位までいきました。
しかし、ロシアチームが果敢に差してきます。最後の3レグはオランダのリサと抜きつ抜かれつ、の目まぐるしい展開。
結果、ロシア2位、近藤・田畑3位、オランダのリサは4位に。
1位は、この2位3位争いの影響を受けず、余裕のリードをキープしたままフィニッシュした、GBRのクラーク/ヒューズ組でした。

第2レース
風は20ノット以上に上がってきました。
風向は155度、第1レースも135度でしたが、これは『フリーマントル・ドクター』とは言いません。
ドクターは通常、220~230度の方向から吹くそうです。
もっとも、今日は気温もそれほど上がらないので、ドクターの出番はありません。
オーストラリアの今年の夏は異常気象で、冷夏だということです。先日の36度の気温が普通だったそうです。

それにしても、海面は稲妻と雨でひどい事になってきました。
スタート!
近藤/田畑組、ピンエンド3番目ぐらいから、すごい気迫で飛び出します。
まるで水を得た魚のようです。ダントツに速い。
すぐ横にオランダのリサ、強豪イスラエルがピタッと張り付きます。
強風の女王と言われたオランダの強豪、リサ・ウエスタホフが近藤たちを執拗に追います。
一瞬その座を譲ったものの、最後には振り切り、堂々のトップフィニッシュ。
10艇身以上は離した勝利でした。近藤と田畑、思わずハイタッチ。

陸に上がっても、報道陣の取材攻めがどっと押し寄せます。
今日は、トップフィニッシュ選手のドーピング検査の日でしたので、なおのこと両選手は大わらわ。
近藤選手:「まずスタートとしては、素晴らしい1日だったと思います。強風で強いと言われるリサに走り勝ったのが何よりうれしいです。」

田畑選手:「いやあうれしいですけれど、48人もの強い選手が集まってきているので、まったく油断はできません。一度落ちたら、なかなか上がれないでしょうから、この位置をなんとか維持していきたいです。とはいえ、女子のコースは、岸に近く風がふれて大変難しいので、簡単な事ではないと思います。」

第1レース: 3位 第2レース:1位 初日総合1位


レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

原田/吉田組は、総合23位でレースを終えました。日本代表選出の戦いは来年5月、スペイン・バルセロナで行われる470級世界選手権大会へ持ち越しとなります。

大会6日目、空はオーストラリアの夏らしく晴れ上がました。南西の風、13~14ノット、いいコンディションです。

第9レース
一回のゼネラルリコールの後、緊迫した空気の中、静かな、慎重なスタートとなりました。しかし、トップ集団の中に原田/吉田組の姿はありません。それでもなんとか20位でフィニッシュ。松永チームは33位でしたが、一番悪かった順位(=点数)は最終的にカットされるため、状況は余り変わりません。

第10レース
風はいつものように20ノット前後に上がってきました。ゼネラルリコールを繰り返した後のスタート。原田/吉田組はアウターループ、下マークでは30位と後方で回航するも、次第に追い上げてきました。ダウンウインド(追風での走り)で順位を下げていた彼らでしたが、アップウインド(風上に向かっての走り)ではぐんと追い上げ11位に、しかしフィニッシュは抜かれて14位。総合23位で終えました。
一方、松永チームは、昨日、上位チームに出された幾つかのプロテスト(抗議)の結果、成績が修正され、11位まで上がっていました。そして今日はメダルレース出場もかかっていました。しかし、北京五輪に出場したベテランの松永選手も、いつものような戦いぶりではなく、21位でフィニッシュ。総合16位でメダルレース出場は叶いませんでした。

松永/今村組が総合16位に入ったことで、国としての出場枠19位以内に入り、これで日本から1チームがロンドンオリンピックに出場する権利を得ました。しかしながら、原田/吉田組も松永/今村組とも、国別10位以内、総合15位以内という日本の選考基準に届かず、日本代表への内定を決めることができませんでした。

470級男子日本代表選考は、来年の5月にスペイン・バルセロナで行われる世界選手権に持ち越され、シルバーフリートで健闘した、前田/野呂組を加え、3チームで争われる事となりました。

小松監督は今回の結果について、「とにかく、ミスのオンパレード。よくもこれほど、あらゆるミスが出たなと思わせるほど、失敗の繰り返し。今の状態ならこの順位は順当な彼らの位置。本来はもっと上に行けたテクニックは持っているかもしれない。が、それを本番で、発揮できなければ何の意味もない。一方、いかなる状況でも、がむしゃらに立ち向かって行った松永チームはまことに立派だった。とにかく、これから始まる470級女子のレースに向け、気持ちを入れ替えていく。」

レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

12月9日 決勝シリーズ2日目、R-7
今日はいつものサクセスコースではなく、センターコースです。
470クラス、初めてのコース、フリーマントル市街に面した小さなビーチや観客席か設えられた前の海面、メダルレースが行われるコースです。

岸壁には日本チーム応援団の、日の丸の旗がはためいています。
海面には、無数のコーチボート。

空には幾重にも雲が重なって、隙間から陽が差します。
風はまだ8~9ノットぐらい。
12時を過ぎると、だんだん上がってきました。220度南西の風。
お決まりのゼネラルリコールを何度か繰り返し、12時26分スタート。
原田/吉田組は本部船側から4番目ぐらいからスタート。
ブラッグフラッグを恐れてのことでしょうか、大分おとなしいスタートです。
後続群団のポジションに甘んじます。
ところが、最後までその集団から抜け出すことはできませんでした。
残念ながら38位でフィニッシュ。

R-8
風が上がってきたからでしょうか、何回もゼネラルリコールを繰り返します。
終盤戦にもなってくると、どの選手の気迫も違ってきます。

リコールにひっかからなければいいけど…。
案の定、11艇がブラックフラッグをうけ失格、あろうことか不安は的中、
その中に、原田/吉田組もいたのです。
結果、総合26位。
同じくゴールドフリートで戦っていた代表の座を争うライバル、
松永/今村組は本日5-(19)とまとめ総合13位。

明日は決勝シリーズ最終日、元のサクセスコースに戻って2レースを行います。
原田選手、吉田選手、代表選出条件を満たす事は非常に厳しくなりましたが、最後まで諦めることなく、素晴らしいレースを見せてくれることでしょう。

レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

決勝レース開幕。
本来今日はリザーブデイでしたが、一昨日の嵐のためキャンセルされ、消化されなかったレースを1レース、レース6を行いました。
これでレーススケジュールは正常に戻ったわけです。

メディアボートのキャプテンは、「今日は30ノットのドクターが来るよ」といってましたが、スタート予定時刻の2時5分前になっても、なかなか来ません。

曇りのち時々晴れ、寒くもなく暑くもなく。そよそよと軟弱な風が吹いています。
2時過ぎ、安定はしてませんが確かにシーブリーズ、遠くに雨雲。
2時55分、最初のスタート。まずはゴールドフリートから。
風は17~18ノットまで上がってきました。数回のゼネラルリコールを繰り返して、3時9分やっとスタート成立。
原田/吉田組、本部船側から10番目ぐらいの所からスタート。第4マークまでは3番で廻ります。
19ノットまで上がってきた風は回っていますが巧くとらえて、彼ららしい走りを見せてくれました。
これだけ実力が僅差の選手が集まると、上位の選手はともかく、団子状で突入する、中番の選手団のマーク回航はすさまじいものがあります。
ポートスターボで接触する艇が続出。
白熱したレースが展開されました。

アウターループのソーセージを3回の予定が2回になり、5位でフィニッシュ。
フィニッシュした時は15~16ノットまで下がっていました。午後4時40分。
通常、ドクターは遅くとも6時ごろには帰ってしまうそうです。

もう半分終わったと考えるか、まだ半分残っていると考えるか。
追う立場の方が楽だと、いうことでしょうか。
少しずつですが、前進したといえます。

各国選手たちの、切羽詰まった真剣さはどのクラスでもみんな同じです。
それに比べると、大会側の運営はいろいろと支障が出ています。
基本的に大勢のボランティアに支えられていますが、まず結果の出るのが遅い。
メディアボートの仕切りが悪い。。。。などなど。という訳でなかなか成績も確定しません。
もっとも、今日は接触事故などケースが多かったので、仕方ないかもしれません。


原田/吉田  レース6を終了して 53P
同じゴールドフリートに進出した、松永/今村組が47P
その差6Pまで迫ってきました。
決勝シリーズは、残すところ4レース。
明日からの健闘に期待しましょう。


これまでの成績(Perth2011 Sailing World Championships公式サイト)
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAM005000/results


レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

本日は3レース行う予定で、早く集合です。

470クラスの選手たちが待機している、ローヤル・パース・ヨットクラブ・フリーマントル・アネックスのボート・パークは、太陽が時折顔を出す、さわやかな朝になりました。
風はありませんが、午後にはきっとシーブリーズが吹いて、『ドクター』(この時期、フリーマントルに吹く強風のニックネーム)もやってくることでしょう。

11時にメディアボートは出発、見事、12時にはやっと風が出てきました。
レース3、原田・吉田組、今日はイエローフリート。
南西の風、16~17ノット。
最初こそよくなかったのですが、19位から12位までもってきました。
結果、13位でフィニッシュ。

レース4はもう少し風が上がってきました。
強風なら、こっちのもの。と思ったのは我々だけではなかったはず。
18~19ノット。
今度は、ピンエンド5番目ぐらいのスタート。いいスタートです。
ですが、ゼネラルリコール。
何回か繰り返してやっとスタートするも、真ん中あたりからとなってしまいました。。
第3マークでは、8位にまで食い込んできましたが、少々焦り気味だったのか、
第4マークで惜しくもマークタッチ、団子状の展開の中720度回って(マークタッチ反則のペナルティ)、15位に。
そのまま15位でフィニッシュ。

レース5。『ドクター』の面目躍如。 風は23~ 24ノットまで上がってきました。
第2マークをトップで回り、一時は4位まで下がりましたが 、2位、3位と挽回、しかしフィニッシュは4位。
それでもようやく、彼らの調子が出てきたようです。

ハーバーに帰る途中で、メディアボートを見つけると、大きく手を振ってくれました。
昨日のサンダーストームが何かを吹き飛ばしてくれて、リセット…ということになればいいですね。

これで25位まで上がってきました。
明日からは全参加艇を上位から半分に分け、ゴールドとシルバーにフリートが分かれて戦います。

ということは、明日からはまさに直接対決。
絶対に負けられない勝負の時です。
あと一息、希望が出てきたといってよいでしょう。

レース3日目までの成績(Perth2011 Sailing World Championships公式サイト)
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAM005000/results

レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

レース2日目、現地時間14:00ごろ、レースコミッティーは、荒天がおさまらず海上が危険な状態のため本日はすべてのレースを行わない、との発表をしました。
スコールのような豪雨と激しい雷の一日でした。



写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

レース初日、チーム・アビームの原田・吉田組は、第1レースのスタートにつまづき、18位。続く第2レースでもこれが尾を引き、17位。
初日の総合成績で37位(参加80艇中)となりました。
少し厳しい展開となりましたが、原田・吉田組の2日目からの巻き返しに期待したいところです。

現地の天候は今朝から雨、軽くストームも来ており、現在は陸上待機中とのことです。


レース初日の成績(Perth2011 Sailing World Championships公式サイト)
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAM005000/results

写真:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

いよいよ明日に迫った、選考レースを兼ねた世界選手権、開幕です。
本日は、470クラスで出場する男子チームの計測日。
昨日から始まり、ほぼ最後に近い2日目の夕方となりました。
何事もなく済ませて明日のレースに備えます。


原田選手
「何もかも、体調も含めて準備万端、今は何も思い残すことがありません。明日からの試合は、今まで通り楽しんでその上で代表になれたら…と思っています。精一杯やりますよ」

とコメントしてくれました。

地元の天気予報では、ここ数日、雷とにわか雨の続く不安定な日が続くとのことでした。
風はそれほど強くないようです。
『フリーマントル・ドクター』何処へ診察に行ったのでしょうか?

現地レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真撮影:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

パースも、ここ数日のうちに本格的な夏が到来、36度の猛暑が続きます。
その猛暑の中、パース市で盛大に開会式が行われました。

各国選手たちはフェリーでスワン川をさかのぼり、パース港に着くと、自国の国旗を掲げながら、熱狂的な市民の声援の中、オーストラリアの第2の国歌『ウォルシング・マチルダ』の曲に合わせて、会場まで行進しました。
まるで、ミニ・アメリカズカップみたいです。

ISAF会長は「フリーマントル・ドクターが必ず、あなた方全員の夢をかなえてくれるでしょう」
とメッセージを送り、
パース2011大会の会長はヘミングウエイの言葉を引用して、
「なぜ人々が海に行くかって…」 「それは海が残された最後の野生だから…」
と締めくくりました。

2日間の受付と計測を終え、いよいよ5日(月)からスタートです。


現地レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真撮影:添畑薫(PHOTOWAVE)

Team ABeam スタッフ

開催期間: 12/3~12/18
開催地: オーストラリア パース フリーマントル

公式サイト:http://www.perth2011.com/

78か国、おおよそ1100人のセイラーが10種のオリンピック・セーリング競技に於いて戦います。
西オーストラリア、最大のセーリング都市、アメリカズカップ由来のフリーマントル市をあげての大イヴェント。
ジャカランダの紫の花が咲き乱れる初夏の始まり、
「夢はパースから…」のスローガンを抱えて、『ロンドン五輪2012』を目指してきた、総てのセイラーの夢を託して、大会はスタートします。
開会式は12月2日(金)、パース市で盛大に行われました。

チーム・アビーム男子、女子が参戦する470クラスのレーススケジュール(予定)は下記の通りです。
470クラス男子 12/3 12/4 受付と計測          
        12/5(月)  R-1 R-2
        12/6(火)  R-3 R-4
        12/7(水)  R-5 R-6
        12/8(木)  RESERVE DAY
        12/9(金)  R-7 R-8
        12/10(土) R-9 R-10
        12/11(日) MEDAL  RACE
470クラス女子 12/9 12/10 12/11 受付と計測
        12/12(月) R-1 R-2
        12/13(火) R-3 R-4
        12/14(水) R-5 R-6
        12/15(木) RESERVE DAY
        12/16(金) R-7 R-8
        12/17(土) R-9 R-10
        12/18(日) MEDAL RACE

Team ABeam スタッフ

4年に1度、ちょうどオリンピックの前年度に『国際セーリング連盟(ISAF)』が開催する世界選手権大会は、今大会で3回目。
現在ではオリンピックを除く大会としては最大の規模を持ち、オリンピック出場を目指す世界中のセイラーたちにとって、特別な意味を持っています。
代表選手選出大会の位置付けをしているのは日本ばかりではなく、また同時に各種目の参加国枠獲得の意味もあります。
今回の開催地、西オーストラリアのパースには、1983年に『アメリカズカップ』を132年ぶりにアメリカから奪取した由緒あるヨットクラブ『ロイヤル・パース・ヨットクラブ』があります。


1841年創立 ロイヤル・パース・ヨットクラブ


470クラスの選手たちは、大会中このヨットクラブのアネックス施設を使用します。
この他に、フリーマントル・ヨットクラブ、エンデバー・ミュージアム、フリーマントル市街にあるノートルダム大学の施設を使用し、州都パース、フリーマントルの街を挙げての大イヴェントとなっています。

昨日で、チーム・アビーム男女とも集中練習は終了。
小松監督自ら競技艇に乗り込んで、コーチするほど熱の入った練習の繰り返しでした。


競技艇に自ら乗り込んでコーチする小松監督

やるべきことはすべてやりました


という訳で、小松監督も「原田・吉田は確実に速くなった。ここ(パース)に照準を合わせてきたが、よく仕上がっていると思う。」
とのコメントが出るくらいにチームは仕上がってきています。
「もう、何もやり残すことはないくらいです。やるべきことはすべてやった…という感じです」と、原田選手。
「緊張していませんか?」の問いに、
「やはり、試合地に前もって入っていたからでしょうか、いつもの試合前のような気持ちです。平常心です。」
むしろ清々しいくらいに、さっぱりと答えてくれました。


原田選手・吉田選手「平常心です」 


近藤愛選手は大会側が選出した『強い選手、有望な選手』として、大会のオフィシャルヴィデオに出演するため、インタビュー取材を受けました。


インタビューを受ける近藤選手


「3回目のオリンピックキャンペーン、10年になります。今は勝ちに行くつもりで戦っています」
インタビューアーの「あなたは日本のセーリング界の顔になっていますが、どんな気持ち戦っていますか?」の問いに、「日本ではヨットがそれほど盛んではありません。自分たちの活動を通して少しでもセーリングの素晴らしさを知ってもらえればうれしいです。」と答えていました。『フリーマントル・ドクター』と例えられる強風について、「貴女は大丈夫ですか?」と聞かれると、「我々は、強風対策として長い間をかけて、強風域での練習を積んできました。今では、むしろ強風のほうが得意です。ここのレースが楽しみです」と、頼もしい答えが返ってきました。


近藤選手・田畑選手「ここのレースが楽しみです」 
 


小松監督も「彼女たちは、オールラウンドで走れるようになってきた」と及第点を出しました。
一連の練習もひとまず終了、後は試合に臨むだけとなった今日は、日ごろお世話になっているJISSのマルチサポーターの方々をお招きして、BBQ。試合へ向けての壮行会というところでしょうか。


現地レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真撮影:添畑薫(PHOTOWAVE)