Sail for Gold 2011(イギリス) レース最終日
2011年06月13日 | レース報告
大会最終日…メダルレース進出逃す/ Sail for Gold 2011
決勝シリーズ終盤戦になっても首をかしげるばかりのチーム・アビーム。
残念ながら今回は、男子も女子もメダルレースに残れませんでした。
こんなこともあるんです。
「どうやら、この大会は僕には鬼門です。今までも一度もメダルレースに残れなかった…」顔は笑っているが、心中は辛い。
「レース中どうしても頭がついていかない。アイデアも浮かばない。手も足も出ない。」と、珍しく弱気な原田選手。
小さなミスが動揺を呼び、またミスを犯してしまう。負のスパイラル。
セイリングに限らず誰にもあることです。
それでも、26位まで落ちた時はこれ以上悪くなりようが無いと判断して、
吉田選手と相談して、セッティングを変えてみたそうです。気分一新。
何と翌日、トップフィニッシュを果たしました。
無欲だったから…。それとも前の晩の夕食がトンカツだったからでしょうか。
「時…すでに遅しです。」と原田選手。メダルレースまで余すところ1レースでした。
何とか18位までは這いあがったのですが。
女子チームにも同じようなことが起きていたようです。
不本意なレース結果。久しぶりです。メダルレースの当日に片づけに入れるなんて。
「コースが読めないんですよね。思うようにコースが取れなかった…」と田畑選手。
毎回スーパーなスタートを見せてくれた彼女たちですが、
有利にポジションを展開できない、レースをまとめることが出来ない…
何かに振り回されていたようです。
「何がずれているのか…」と首をかしげることしきり、近藤選手。
このクセのある海面、何も掴めずに終わってしまったということでしょうか。
そんなことはない筈です。昨年、開催時期は少しずれていましたが、表彰台に上ったのですから。
今大会では多くの国が、五輪本番はもとより、テストイベント(プレオリ)の選考を兼ねていました。
イギリスなどはこの期に及んで、8月に行われるプレオリの最終選考を兼ねているということでした。
そうなると選手の意気込みには格段の差が出てきます。
確かに、各国見慣れた選手たちも、かなりのテンションの上がり方です。
否が応でも仕上がりをこの大会に持ってきていたのです。
小松監督に今大会を振り返って感想を伺いました。
今大会、試合前既に感じていたそうです。「惨敗に終わっても驚かない…」と。
それほど流れている空気、緊張感が違っていたそうです。
「どの選手たちも目の色が変わっていた。我々のチームは(日本選手団も然り)仕上がりの照準をもう少し先に合わせていたのだが、この大会を“遠征の天王山”だと考えるべきだった。
しかし、この成績は真摯に受け止めなければならない。
表面的な、ただ悔しいという捉え方だけでは、これまでやってきたことが生かされないと思う。
残された時間は他のチームにも同じ、この冷酷な結果を進歩に変えなければ意味が無い。
更に見直さなければならないことは山ほどある。例えば男女とも絶対的なスピードが無いわけではないのだが、コース・ストラテジーが貧弱であるなど課題がある。
望むらくは、もっと強かな、賢いレースをして欲しい…」
ちなみに、(一部を除き)日本チーム(チーム・アビームは470クラス)の五輪最終選考レースは、今年12月のオーストラリア、パースで行われる“ISAFワールド・チャンピオンシップ”となります。
【Sail for Gold 2011 最終順位】
近藤・田畑組: 13位
原田・吉田組: 18位

トップフィニッシュを決めた原田・吉田組。しかし時すでに遅し・・・

コースがまとめられない・・・

今回パラリンピックの選手団の強靭さには驚かされた。強風でも如何なる状況でも健常者と変わらず、果敢にレースを展開。


この頃ではお馴染みになった、トラッキングシステム。メディアセンターでも、会場の大型画面でも見られる。

ドクターボート

夕食はトンカツ。ゲン担ぎ?! 自炊が鉄則のチーム・アビーム。

後片付けも手際よく慣れたものです。
現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)
大会公式サイト:
http://www.skandiasailforgoldregatta.co.uk/_1729/Results
