2011年05月 アーカイブ

チーム・アビーム 女子470級 近藤/田畑組 見事銀メダル獲得。

朝から雨模様で肌寒く、風も結構あります。
チーム・アビームの男女とも参戦している470クラス、そしてスター級は、今日が事実上の最終日。
本日残りのレースを消化したのち午後6時からメダルレース、9時から表彰式となります。
他のクラスは明日までレースがあります。
午前中で北寄りの風はかなり上がってきました。20ノット以上は有ります。とにかく寒い。
男子ゴールドフリート、第7レース、原田/吉田組は10位で終了。メダルレースには8位で臨みます。
好敵手、松永/今村組は7位。
男女とも日本からメダルレース(上位10位までのレース)に2組のチームが出場しました。
10組中2組が日本チームとは、こと470クラスに関しては選手のレヴェルが高いということでしょうか。
去る5月、2016年リオ五輪において、セーリングの男女とも二人乗り種目に選ばれたと発表されました。
このクラスが存続するということは、競技人口の厚い日本にとっても、チーム・アビームにとっても朗報だったのです。

メダルレースは丁度、篠突く雨が頂点に達した午後6時過ぎ、スタートしました。男子から始まり、女子へ。
原田/吉田組は一つ落として9位で終了。男子の壁は厚く、国内にも好敵手がいるという状況は、厳しいでしょうけれど、ここはそれを逆手にとって、大暴れしてもらいたいものです。
がんばろう!NIPPON。ガンバロウ!男子。
女子は強風のため午後のレースがキャンセルになりましたので、昨日までの成績でメダルレースに突入。
青いビブをつけた近藤/田畑組。地元のスーパースター、ワールドチャンピオン、リサ/ウエスタホフを相手に不足ないというところでしょうか。
彼女たちの前を走るシーンも見られるぐらいでした。結果2位で銀メダル獲得。
「表彰台の常連になってほしい」と小松監督は常日頃口にしていましたが、ここのところ、
近藤/田畑組は本当に「表彰台の常連」になった感があります。
今大会は田畑選手にとっても非常に験がいい大会です。近藤選手と組む前に優勝、
近藤選手と組んだ最初の年、2009年にも優勝と輝かしい記録を持っているのです。
壇上でも堂々としたものです。
さて目指すはテストイヴェント(プレオリンピック)まであと2カ月余り、この後開催地、
英国ウエイマスへ渡り、「セール・フォー・ゴールド」に男女とも参戦します。


現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)


大会公式サイト
http://www.deltalloydregatta.org/

Team ABeam スタッフ

昨日は風が木々を揺らす音で眼が覚めたのですが、今日は窓ガラスに当たる雨の音が目覚し代わりに。
強めの風はまだ残っているようです。
どのクラスも早めの準備に余念がありません。
空はどんより、太陽のかけらも見えません。
気温も低く、今日は雨と寒さとの戦いになるなと思いつつ、早めにプレスボートに乗り込もうと準備をしていると、
中国チームのコーチが真っ青になって「コーチボートが盗まれたので、プレスボートに乗せてほしい」と飛び込んできました。
すったもんだの挙句、我々のボートに乗船することに。
気の毒なくらいしょんぼりしている彼に「ニーハウ」と声をかけるとにっこり。
プレスルームの中は「ニーハウ」と「シェーシェー」が飛び交うのでした。

中国コーチはラジアルの海面に行きたいといいます。
ああまたもや470海面が遠ざかる…。するとドックアウトして間もなく無線が入り
「ボートが見つかった」というのです。
それっと港に向かうと、中国のコーチたちと地元のお巡りさんが黄色いボートを囲んでいます。
どうやら沖に流されたボートをコーストガードが見つけ届けてくれたようです。一件落着。
一目散に470海面へ。レスキューボートは巨大なRIBボートですが、スピードが出るので
現場に直行するのには最適。乗りごこちは最悪。

そろそろ男子がスタートしている頃です。
今日から男子はゴールドとシルバーにフリートが分かれます。
ところが、間もなくすると今度は、無人のラバーボートを発見。事件性はないようですが、彼らの任務はレスキュー、この件を後廻しにするわけにはいきません。
遂に我々は呼び寄せられたTVクルーのボートにスワップされてしまったのです。
ボートが流されたり、マストの先端を黒ずませたレース艇がちらほら。
(アイセル湖の水深は、深いところで6~7m、レース海面は5~6mしか有りません)
昨日の嵐が如何に大暴れしていったかを示すものでした。

女子は予定通り14時スタート、風は20ノット前後、ガスト22ノットまで上がったようです。
昨日出番が無かった女子470級 第5レース、近藤・田畑組はスタートして2秒後には
1~2艇身以上リードの完璧なスタートを切りました。結果2位でフィニッシュ。
第6レース、強風の女王、地元オランダ出身のワールドチャンピオン「リサ・ウエスタホフ」に、またもや首位を譲る結果になりましたが、本人たちはいたって前向きなコメントをくれました。
「こんな強風の中でリサと互角に戦い、競り合えたことがうれしい」と近藤選手。
「最後のフリーで抜かれて悔しかったですけど…」と田畑選手。
2レース目のOCS(28P)をカットして2位に浮上。明日のメダルレースが楽しみです。

近藤・田畑組 1-(ocs=28)-3-8-2-2 16P 総合2位
原田・吉田組 2-6-5-8-13-(13) 34P 総合9位
(ゴールドフリート)

現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)


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Team ABeam スタッフ

大会3日目。
昨日とは正反対の天候となりました。
朝9時の時点で、オランダ北西部にあるアイセル湖畔の上空は、
青空を透かして低い黒雲が不気味に速くうごめいて、何やら今日は起きるぞ…と、
予感させる長い1日のスタートでした。
風はどんどん上がってきます。30ノットまで上がった風は、夕刻になっても一向に落ちてきません。
男子470級はスタートしたもののレースキャンセル。その後のレースは午後5時まで
陸上待機の末、レース委員会は全てキャンセルと発表しました。
原田・吉田組の「沈」から見事な巻き返しも「ま・ぼ・ろ・し」となったのです。

昨日までのプレスボート、船長もクルーも老練なセイラーで話は面白いし、
何よりレースを知り尽くしているので、ポジションなど多くを語らなくてもピタッと決めてくれるのですが、
お年寄りのせいか、慎重すぎてボートスピードをなかなか上げてくれません。
スタートに間に合わないことしばしば。今日こそはと勇んできたらこの荒れ模様です。
レース海面が遠い470クラスの海面には到底間に合わないと判断した我々は、
レスキューボートに交渉して、乗せてもらうことに成功。
30ノットのガストの吹き荒れる海面です。最も彼らが必要とされる日であったと思うのですが、
快くのせてくれたのです。
そうして、男子470クラス(イエロー)の第3マークに到着するや否や、
原田・吉田組が2位でやってきました。
「オーやった!」と思った瞬間、彼らのマストは波間に消えたのです。
しかし、波に押された強靭なラバーボートのバウがせり上がり、シャッターチャンスも逃したのでした。

気象予想では明日は『航行可能』ということですが、20ノットぐらいは吹くのではないかということです。
初日は20ノット前後、2日目はせいぜい3ノットから5ノット、それもシフティで安定しない風でした。
そして3日目が大嵐。
なかなか、一筋縄ではいかないようです。

成績は昨日までと同じです。


現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)


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Team ABeam スタッフ

2日目 第3レース、第4レース
朝から全く風が無く、待機ののち午後遅くになってのスタート、我慢の一日でした。
470女子の最終レーススタートは午後5時半。といっても陽はまだ高く、9時・10時にならないと暮れません。
明日から天気は荒天になります。

近藤・田畑組 第3レース=3位 第4レース=8位 40P  2日目まで 7位
原田・吉田組 第3レース=5位 第4レース=8位 21P   2日目まで 8位


現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)

Team ABeam スタッフ

本日は初日。南西の風が強くあの独特な緑色の海が白く沸き立つなか、大会はスタートしました。
470男子、68艇出場。女子は27艇と少なめですが、イエールの大会では出場しなかったオランダの強豪リサ・ウエスタホフが参戦しています。

原田/吉田組 第1レース=2位  第2レース=6位  8Pで現在6位
2レース目の6位はリコール後、巻き返して得た順位です。

近藤/田畑  第1レース=1位 第2レース=OCS(リコールによる失格) 28Pで現在13位
田畑選手の気合の入った証拠写真です。


現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)


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≪メダルは逸したけれど・・・≫

南仏海辺の旧都Hyeres(イエール)で開催された“セーリング・ワールドカップ”第4戦
“第43回フランス・オリンピック・ウイーク”が終了しました。
大会は軽風、中風シリーズでしたが、予選シリーズ開始前は強風が吹く荒天で、大会終了後再び、荒天に戻るというほぼ1週間のサイクルが、この地の特徴のようです。予選開始と同時に風が止み、シリーズ通して強風は一度もなく、その上右に左にシフトする風に泣かされた大会でした。そんな中、チームア・ビームは男女とも健闘しました。
男子470級、原田・吉田組はメダルに片手着いた感がありましたが、総合5位入賞。
女子470級、近藤・田畑組は、本来のポテンシャルを出せずに苦戦。37位・38位と、らしからぬスコアで驚かされたのですが、仕切り直して復調しメダルレースに進出しました。メダルレースでは眼を見張るような完璧なスタートを切り3位を収め順位を上げました。通算で総合8位までにもってきたのは流石です。

大会終了後の各選手のコメントです。

原田選手「この大会は今年で4回目、1回目はメダルレースにも残れず、2回目、3回目が5位、そして今回…も5位。ほとほとメダルに見放された感じです。が、欧州遠征3戦目、内容は確実によくなってきていると思います。
今大会に関しては、最初の5位の時は赤いビブを着てのメダルレースで、上位とは僅差でした。今回も表彰台が目前だったので、やはり悔しい。シリーズの戦い方に問題がある。1点2点を丁寧に拾っていき、取りこぼしの無いようにしたい。本来、メダルレースにはメダルの色を決めるぐらいの余裕を持って臨めるのが理想的なので…」

吉田選手「全体の流れを考えて戦うようになりたい。今までは前半で、カットできない悪い順位を取ってしまい、後が無いという状況で戦ってこなければならない状態がよくあったが、そういう意味では今回、余裕があったので落ち着いていられた。
最悪の順位でも6位、2位になれるチャンスもあったメダルレースだが、スタートで判断を見誤り、結果順位を落としてしまった。そのままスタートするべきだったのです。
チームのコンセンサスも「行く」と決めていれば結果は違っていた。問題はなぜあの時、「行け」と言えなかったのか、自分にある。
12月の代表選考の行われるパースまで国際レースも数えるほどしかない。タクティクスをもっと磨いて成長していきたい」

近藤選手「今回のレースは、大会スタート前にマストのアクシデントがあり、レースに間に合わないのではと思うほど、ドタバタしてしまった。その乱れは前半尾を引き、その後の試合に響いた事は否めない。マストも新しいものだったため、練習不足もあり、確認しながらの試合運びだったというのがそもそもNG。コースもうまく引けないし、スピードにも集中できない、散々だった。しかし中盤、チーム内でしっかり話し合い、確認し合い、だめな処と向き合った。そうしていい方向が見えてきた。これは最大の収穫だった。
でもまだ、劇的に変わったとは思わないが。早く「あの時イエールで…よかったね」といえるような試合をしたい。
今年の目標?!一つ一つ課題に取り組んで克服していきたい。その結果、代表の座を獲得できれば最高。とにかくチーム力を上げることです」

田畑選手「軽風シリーズでスタートが巧く出られなくて苦戦してしまった。もう少し風があれば、また違った展開になっていたかもしれないが。
中盤からチーム内で話し合い軌道修正できたことは、今後の試合につなげられる良い収穫だったと確信している。スタートもよくなった。
今後の抱負、出る試合全て表彰台に上りたい。正直もう時間がない。大詰めとなってきたので、これからは確固たるチームワークを確立し、全力で走るしかないです」

小松監督「欧州遠征3戦を終えて…。全体的な感想は、正直もう少し行けるかなと思った。沖縄に始まり、効果があったと云えるスペインでの練習試合など、周到に着々と積み上げ準備してきたつもりだった。
しかし、自分たちがやってきたことは他の選手たちも、それ以上にやって来ているのだ。
その上を行かなければならない。とはいうものの、欧州遠征1戦目の『第42回プリンセス・ソフィアカップ』では女子が銀メダル獲得。直前のラ・セーヌ・シュルメールで開催された『第36回スプリングカップ』では男子チームが、主だった強豪が揃うレースで優勝した。これは評価できる。走らせ方など技術的な向上も認められる。そのままイエールでも行けるかなと思ったのだが残念だ。表彰台に登れたはずだからこそ尚、「まだだったのか…」という敗北感が正直無いわけではない。
国際試合に出られるのも後わずか、数えるほどしかない。時間が無いのだということを、肝に銘じて、自分に甘えることなく精進していってほしい。
技術的な向上はもちろん、チーム力を高めるのにはどうしたらいいか。一人ひとりが努力するのは当然だが、チーム内でとことん話し合い、解決するために努力してほしいと示唆した。その結果は良い方向に行ったと思う。
私としては、男女とも早く世界チャンピオンになってほしい。その結果、代表になるというのが理想である」

震災に触れて小松監督は続けた。
「あまりにも大きな悲劇で、被災された方々にどんな言葉を使っても恥ずかしいレベルの言葉しか出てこない。自分たちスポーツに携わる者は一生懸命やることによって言葉に変えることが出来ると思っている。経済人は経済を…、政治家は政治を…、それぞれの役割を全うすることで、世の中は少しでもよくなるのではないか。
震災が起きて2日後に欧州遠征に出た選手たちも、インターネットやTVのニュースなどで見る悲惨な様子に心を痛めていた。海外の選手たちからも見舞いの言葉や案じる言葉をかけられ、温かい気持ちになったのだが、同時に自分たちに何が出来るかといえば、一生懸命戦ってよい成果を上げるほかないと言い聞かせてきた。
そして、日本への応援スローガン「がんばろう!NIPPON」ワッペンを付けて、シリーズを戦ってきました。これからも選手たちは、このワッペンに謳われている気持ちを込めて戦っていきます。」

次はオランダ、メデンブリックで行われるワールドカップ5戦目『デルタロイド・レガッタ』に参戦します。

現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)

Team ABeam スタッフ


第43回フランス・オリンピック・ウイークが終了しました。

470男子・原田/吉田組、470女子・近藤/田畑組ともメダルレースに出場、男子は5位、女子は8位となりました。


大会公式サイト:
http://sof.ffvoile.net/



現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)