2011年ナショナルチーム選考レース 最終レポート
2011年01月11日 | スタッフの声
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凍てつく厳寒の鹿屋、まだ松も取れぬ年初め、連日白熱した戦いを繰り広げた、ナショナルチーム選考レースが終了しました。
チーム・アビーム女子(470クラス)、近藤/田畑組はナショナルチーム強化選手の資格に加え、8月に行われるプレ五輪(英国ウエイマス)代表の座を得ました。
やむなく1点差に泣いた男子(470クラス)原田/吉田組も健闘しました。
最後の最後まで首位の座を巡って戦いを続けてきた男子470クラス。
ベテラン松永選手は新しいクルー今村選手と組み、若手のホープ原田/吉田組と、がっぷり四つに組んだ試合を見せてくれたのです。
中盤戦を終えて、首位争いはますます拍車をかけピークとなった頃でした。
陸上でこんなシーンを見かけました。
「こんなの、疲れるなあ…なあ、疲れるやろ…」なんと通り合わせた松永選手が
あの独特のイントネーションで笑いながら、原田選手に話しかけたのです。軽いジャブ?!
「はい、僕らも松永さんたちは疲れているんじゃないかと話してたんです…」
原田選手はこう切り返しました。
松永選手、腹を見せているようでちっとも見せていない。。。余裕さえ感じられます。
ここに流れていた空気は終始、試合中にも現れていたのです。
11レースを終えて最終日。この時点で得点は25ポイントと同点。原田/吉田組が10カットポイントで、
11ポイントカットの松永/今村組とまたもや1ポイント差で首位を譲る形で、終盤戦の火ぶたは切られました。
この日一本目の第12レース、第1上マークでは後続を大きく離してトップで回航。
よーし、勝負に出たなっ、と思わせたのです。
このレース、原田/吉田組はトップフィニッシュは果たせたものの、松永/今村組の追い上げは目を見張るものがあり、
結果ピタッと2位につけてフィニッシュ。
ここまで来ると見ている方も、ぐっとぐっと握る手が汗ばみます。
ふーーっ。
どうしても何しても引き離せない焦りがにじり寄ってきたのでしょうか。
次のレースは第1上マークでは松永/今村組を抑えて廻ったのですが、結果4位という
不本意なレースをしてしまいました。
「風を読み間違えた…。何故右に行ってしまったのか…。」と小松監督は述懐します。
そして第14レース目。カド番に立った原田/吉田組、泣いても笑ってもこのレースで決まります。
果敢に挑んだのですが・・・。終始落ち着いて判断力に長けた松永選手を捉える事が出来ませんでした。
結果、得点は32ポイント。除外ポイントは同じく11ポイント。どこまでも緊迫した状況だったのです。
1点差なんて無いようなもの…。とは言いますが、この1ポイントの差が重いのか、それほどでもないのか、それはこれからの彼らにかかってきます。トレーニングはもとより、戦いぶり、成績、アスリートとしての自覚。結果は残酷に正直に出てきます。
彼らの答えは12月のパースで出してくれることでしょう。
小松監督、「原田たちにはプレッシャーに立ち向かうタフさに欠けていた。松永・今村チームの方がレースの組み立て方、ランニングの走らせ方、タクティクスの老練さ、精神的な強さ、全てに勝っていたのだと思う。
気力とテクニックは結びついているもの。…がしかしこの結果はよくやったと思う。
やらなければならないことが明確に彼らにも見えてきたと確信した。
今でよかった。松永選手にお礼を言いたいぐらいだ。本当にありがとう、いい戦いだった・・・」
原田選手、「負けて正直悔しい。しかしこれで全てが終わったわけではない。本番はこれから。12月まで、欧州遠征、日々の練習と、全速力で走り続けます」
目は真っ赤でしたが、しっかりと前を見据えて答えてくれました。
吉田選手、「絶対に勝たなければならない勝負に負けて本当に悔しい。精神的に強くないと勝てないと実感した。
でもこれからが本番です。12月のパースに向けてしっかりと頑張って結果を出したい」
期せずして決心も新たな力強い言葉が二人から出てきました。
再び小松監督の言葉。
「喧嘩して大泣きした後はすっきりして、いい結果が出るものです。きっと彼らもやってくれるでしょう」
プレ五輪代表の座は譲りましたが、彼らがナショナルチーム強化選手であることは言うまでもありません。
お疲れ様でした。
そして、連日、冷え切った身体に、心のこもった温かい炊き出しを欠かさなかった地元の方々の厚い人情に感謝感謝です。
現地レポート提供:フォトウエーブ(塩澤朋子)
写真提供:フォトウエーブ (添畑 薫)









