スカンジア セールフォーゴールド レガッタ 2010 (イギリス・ウエイマス) 8月12日 大会4日

小松 一憲

気圧配置が西高東低となり、北西の風が吹いて秋の気配を感じます。最高気温も昨日来19度、お盆を迎え、暑い盛りの日本では考えられない涼しさかもしれません。
今日から後半戦が始まり、男子はグループがゴールドとシルバーに分かれました。

11時、定刻に女子のスタートが開始しました。風速は5から6・5メートル、マークは310度、今日のこの時間帯の予報は、280から310度でしたから一番北寄りの風が吹いていたことになります。アウトサイドリミットマーク寄りの1番に吉迫・大熊組、2番手に近藤・田畑組と並んだのですが、スタート直前に左に振れた風の為にラインを切ることができず、タッキングをしてスターボード艇を避けながらラインを切って行きました。5回のタッキングでフレッシュウインドをつかみましたが、大きく出遅れました。第1風上マークを20番前半で回航し、徐々に追い上げて9位でフィニッシュしました。

第2レースは、マークが300度にセットされ、風速は5から9メートルとアップダウンの差が大きくなりました。本部船寄りの集団の中から、悪くないスタートをしたのですが、その後の展開で、第1レースで成功し、追い上げるきっかけとなった岸の風をつかみに行くことを優先し過ぎて失敗していました。
第1風上マークの回航は18位、フィニッシュは12位でした。

男子は、2レース共に、本部船寄りにできた集団の風下からスタートしました。コース取りは、これもまた2レース共にスタートして左に長く伸ばし、第1風上マークをブービーないし後ろから数艇の順位で回航しました。二回目のクローズホールドは、一転して右に強引に伸ばすというコース取りで、それなりに考えてのことなのでしょうが、外から見る私には闇雲、としか思えませんでした。30艇しかいないゴールドグループですが、順位は2レース共に29位でした。

今日の風向は、陸から吹いてくる為に当然変化も多く、断続的に流れてくる雲の到来と共に風向と風速の変化の幅が大きいコンデションとなりました。
陸に近づくと風のむらはあるのですが、波が無くなり、さらにスターボードタックでリフトする傾向にありました。基本的には岸に寄せて行き、岸沿いでベンドする風をつかむコース取りが成功していましたが、風向によっては、スターボードタックを選択して走る必要があり、そのあたりの使い分けが難しかったように思います。

レースの始まる前の試走で風がアップダウンした時、岸に近づいた時と、それぞれの特徴を把握し、さらに、スタートの直前に吹いている風を判断し、最終的なプランを作ります。第2レースは、第1レースで経験したコース上に吹く風の特徴を加えて考えなくてはなりません。ヨットレースでは当たり前のことですが、そのあたりの能力を問われた一日だったと思います。

今日、2レースをしっかりまとめたチームは、全体でも少なく、コンデションが難しかったという証明になるのですが、2レースのうち、少なくともどちらか一方が良くなくては、レーシングテクニックの一番大切な部分であるコース取りが、全くできていないということになります。1レース目の成功や失敗の経験をもとに、2レース目を走るのですが、その2レース目の男子先頭集団の顔ぶれがランキング上位選手で占められているのを見て、2レース共にブービーの成績をとった原田・吉田組の力不足が良く解りました。完敗でした。彼らがそのように言ったわけではありませんが、「難しかった」の一言で片付けず、オリンピックで戦わなくてはいけないこの海面の、今日のようなコンデションの攻略方法を考えるべきです。そして、それをしっかり記憶しておく必要があるでしょう。

近藤・田畑組は、とにかく明日も1レース1レースを大切に戦うべきでしょう。原田・吉田組、そして私にも言えることですが、どんなに一生懸命やっても、へたり込みたくなるような、日もあるでしょう。しかし、このような所で意気消沈していては、メダルは遠のくばかりです。しっかり前を向き、これまで通り真摯に、そして正面からの戦いを続けるべきだと思います。

Results:

470 Women

470 Men