スカンジア セールフォーゴールド レガッタ 2010 (イギリス・ウエイマス) 8月10日 大会2日

小松 一憲

11時のスタートに合わせ、9時半に小雨がぱらつく中を出艇しました。最高気温が17度と予報されていましたが、これは海水とほぼ同じ温度で、雨が強くなると靄が出て視界が悪くなりました。視界が悪くマークが見えなくては、レースができません。
風速3メートル、 220度にマークをセットしてレースを始めようとしたたコミッティーでしたが、延期信号を掲揚し、海上待機となりました。

1時間ほどすると左に風が40度振れ、180度、7から8.5メートルの良い風が吹いてきました。靄が薄くなり、少し見通しが良くなったところで、すぐにレースが開始されました。
今日は女子が先にスタートし、近藤・田畑組はスタートラインの中央、ライン上に散らばった艇団の真ん中から、風下にしっかりスペースを作って良いスタートをしました。ラインからの凹み具合はどの程度だったかは分かりませんが、スターボードタックを続け、左に長く伸ばしたことから想像すると、きちっと前に出ていたと思われます。

昨日のレースも含め、これまでに無くスタートが安定しています。二人のコンビネーションが良くなったのでしょう。良くなった理由は、スキッパーとしても高い能力を持つ田畑選手の助言を近藤選手が聞き入れるという関係が、スタートにおいて構築されたからと私は考えます。
二人が完全に心を開いて協力し合う、どのチームも大なり小なり同じ問題を抱えていることでしょう。言葉で言うのは簡単ですが、なかなか理想どうりに事は運びません。しかし正式にコンビを組んで1年と4カ月、1+1が、やっと2に近づいてきたのではないでしょうか。
3組目にスタートする男子を見る為、スタートラインにとどまった関係で風上マークの回航を見ることができませんでした。聞けば4位で回航したとのこと、フィニッシュは5位でした。

原田・吉田組はアウトサイドリミットマーク寄りの一番でスタートしたのですが、第1風上マークをブービーの29位で回航しました。スタート後、しばらくして風が20度、あるいはもっと多かったかもしれませんが、いずれにしても大きく右に振れ、一番左に伸ばしていた二人にとっては最悪の形になりました。天気予報の今日の風は南西(約220度)で、180度の風でレースがおこなわれていたのは、雨を降らせていた雲の関係だったと考えられます。風が右方向に振る傾向のあったスタートの時点で、天気予報を思い出し、右への変化を予測できなかったのか、と言えなくもないのですが、残念な結果になりました。追い上げも21位までが精いっぱいでした。

13時30分、第2レースのスタートが始まるころから風が強くなり9から12メートルになりました。風向もさらに右に振れ、210度でセットしたマークを230度にセットし直して女子がスタートしました。近藤・田畑組は本部船寄りの4番手でスタートしたのですが、ラインはアウトサイドリミットマーク有利に傾いていました。ラインが傾いていたのではなく、この時、風が左に振れていたと言うべきかもしれません。アウトサイドリミットマーク寄りから出てすぐにタッキングをして右に伸ばし、その後は風の振れに合わせてコースをとるというのが正解だったと思われます。
スタートラインの右から出た近藤・田畑組は、スタートを失敗してポートタックで逃げてくる艇のほとんどに前を切られる形で左に展開しました。後から聞けば、走りが良く、第1風上マークに5~6番で到達したのですが、タッキングで一度外したジブがカムクリートにかかり。それが原因で沈をしたとのことでした。10位以下に順位を落としてしまったのですが、ランニングとクローズホールドで少しずつ抜いていき、フィニッシュは5位となりました。

原田・吉田組はアウトサイドリミットマーク寄りの一番でスタートしたのですが、スタート直後の走りが悪く、その走りの悪さは目を覆いたくなるほどでした。ジブシートの引きすぎによるメインセールのバックウインドが主な原因だったのですが、瞬時の判断で修正できないところに経験不足を感じます。その後、修正して走りを持ち直し、風上マークを10番台前半で回航したとのことでした。潮の方向と風向が逆になり、波長の短い高い波で沈をする艇にも助けられ、8位でフィニッシュしました。

近藤・田畑組は4レースのトータルでトップに立ちましたが、まだ日程も二日目、試合も序盤、成績がどうのこうの言う段階ではありません。1レース1レースを勉強しながら戦っていると考え、昨日よりも今日、今日よりも明日、レーシングテクニックを向上させる。ハンドリングの向上もボートスピードの向上も目指す。そのヒントは身近な出来事、小さな出来事、一瞬の出来事から得られるかもしれません。可能性を信じて頑張ってほしいと思います。

Results:

470 Women

470 Men