2010年 470級世界選手権大会 (オランダ・スヘフェニンゲン) 報告 7月18日 大会最終日

小松 一憲

7月18日(大会最終日)、試合を終えて帰港し、約2時間で艇の片づけを済ませ、宿を引き払って3時間後には次の試合地、イギリス・ウエイマスに向け出発しました。ドーバー海峡を越えて徹夜で走り、翌朝6時半にウエイマスに着きました。マリーナの事務所が開くのを待って、艇を保管してもらいました。次にロンドンのヒースローに移動し宿をとり、午後2時、やっと一息つきました。

修理に出した艇をドイツまで取りに行くところから始まり、今年の世界選手権の前後は大変あわただしくなりました。試合前、現地での練習が5日しかできない日程というのも異例です。それもこれも全ては180日の間に90日を超えて圏内国に滞在できないという「シェンゲン協定」の解釈を間違って、日数の「累計」が90日を越える場合はビザが必要であるということを正確に理解していなかった為です。私のミスです。

選手に申し訳ないと思います。ただし試合前後のあわただしさを負けの理由にはしません。原因は他のところにあると考えています。それを見極めず日程のせいにしては、これからの飛躍は望めないでしょう。470級に限らず、今も昔も多くの日本選手が金銭的に苦労をし、休みの関係で日程的にもタイトな遠征をしています。それに対し、私達は何不自由無く日頃の活動と遠征ができる環境を会社が整えてくれています。社員の皆さんの応援は心の支えになっています。なんとありがたいことでしょう。今回は、その支援のありがたさと自分達の環境を考える良い機会になりました。与えられていることに対する「感謝の念」は、どんな時も忘れてはなりません。日常、ひと時をも無駄にしないで練習をするのが選手の基本姿勢であり、感謝することは、それを維持するうえでも必要不可欠と言えます。オリンピックまで中間年の今年、ひょっとすると「幸せボケ」してしまっていたかもしれない私達が、気つけ薬を投与されたように思います。

近藤・田畑組は6位となりました。最終日のメダルレースの内容も含め、今年の試合を振り返えると、惜しい勝負どころを逃す場面が印象に残ります。春先から出場した主要な大会で5から7位という成績が定着してしまいましたが、これをワンランク上げるのはさほど難しいことではないでしょう。ただし、表彰台を確実にするというと話は違ってきます。原田・吉田組の最終レースも前日来の不調を引きずる内容で18位という結果に、全般的な力不足を感じました。
具体的に何をどのようにして行くのか、静かに考えたいと思います。いくつかのアイデアはすでに浮かんでいますが、焦ることなく考え、同時にひらめきを待ちたいと思います。
謙虚に一から出直す気持ちでいることをお伝えし、皆さまの応援に選手共々感謝し、お礼申し上げます。ありがとうございました。