470世界選手権 6日目

Team ABeam スタッフ

ファイナルシリーズ2日目になりました。
朝、宿舎の窓から見えるパブの広告用フラッグは激しく揺れています。
いい風です。曇りのち雨のち晴れ。気温17度。
ここ『スヘファニンゲン』は北緯52度30分、北海道稚内よりも北にあります。
夏といっても肌寒く、海上は更に寒い。今日もフル装備。午前10時、ドックアウト。
と同時にスコールに見舞われました。出鼻をくじかれるような激しい雨。
ああ、カメラが…。
風は22~25ノットはあります。波高は2~3m位ですが、相変わらずの強い潮と大きなうねり。
今日のプレスボートは上出来です。
このバンピーな海でも縦横無尽に疾走してくれるのです。有難い。

今日の海面も選手たちには手強いコンディションでしょう。
ですが、我々ジャーナリストにとっては最高のコンディションとなりました。
3レース、いずれも白熱した素晴らしいレース展開が繰り広げられたのです。
「ワールドカップ以来の興奮だね!」と、
プレスボートの手配に相変わらずてんやわんやのオーガナイザーは、自画自賛。
舞台裏は気の毒なぐらい、未だドタバタとしています。

アイセル湖畔のメデンブリックにあったナショナルトレーニングセンターをここに移設した
意味が判ったような気がします。
まさしく世界レヴェルで戦えるセイラーを育成するのに、ここは格好の場所だったのです。
コンスタントに強い風が吹き、これほど潮が悪く複雑な海域でトレーニングを重ねているオランダの選手たちは
メキメキ腕をあげてきました。
欧米の選手たちも、みな同じような条件の海面を選んでトレーニングを積んでいます。
むしろこういう剛健な兵たちを相手に世界の舞台で戦っている
『チーム・アビーム』の選手たちを誇らしく思うのです。
体格、体力ともに他国の選手たちに比べて決して優勢とはいえません。
しかし、それを補えるプラスの実力をつけるべく、過酷な冬の座間味での合宿を重ねているのです。
その効果が出ていないとは、到底思えないのです。
明日は最終日。メダルレースがあります。
まだまだ彼らは戦い続けていきます。最後まで、悔いのない試合を続けてほしいと思います。

現地レポート:塩澤朋子/PHOTOWAVE
写真:添畑薫/PHOTOWAVE