2010年 470級世界選手権大会 (オランダ・スヘフェニンゲン) 報告 7月16日 大会5日

小松 一憲

天気は曇りのち晴れ、南西の風8から11メートル、文句ないコンデションでした。9時半に出艇、レースは11時に開始され、3レースをすんなり終えて3時半に帰港しました。

潮は第1レースの時間帯が引き潮。南西の風では、クローズホールドで、ほぼ正面から流れてくる向かい潮となります。第2レースが干潮の潮止まり。第3レースは上げ潮に転じて後方から流れる追い潮になりました。風に向かって左側に岸があり、岸から約1500メートルを境に海水の色がはっきり違っています。これだけの情報で、経験ある人(選手)であれば、潮の流れに対する基本的な注意とコース取りがすぐに頭に浮かぶことでしょう。

簡単にそれを書きあげると次のようになります。
*第1レースはスタートの時点で凹まないように注意する。上マークでのマークタッチに注意し、下マークでは、ジャイブのポイントを間違えないように、そしてスピンを下す動作は早めに開始すべきである。リーチングでは上り気味に走って良い。クローズホールドで岸寄りの海面を使って走り、ランニングでは沖寄りを走る。
*第2レースは、潮流よりも風の振れに合わせて素直に走れば良い。
*第3レースは、スタートで押し上げられるので早すぎるスタート(OCS)にならないよう注意する。リーチングでのラフィングは危険で、膨らみすぎに気を付け無ければならない。風向と潮流が逆の為、波は高くなる。クローズホールドは沖寄りの海面、ランニングで岸寄りの海面を走る。
机に向かって書けば簡単なことなのですが、実際に海に出てのレースとなると、競争することに気を取られて、この簡単なセオリーを忘れてしまうから不思議です。

第2レースは潮止まりの時間だったので、岸側の空に見えた黒い雲を優先して考えるべきでした。今日の3レース、まとめて走ったのは男女共に地元オランダの選手でした。強風に強い選手達で、この海面での練習量が多く、海面を良く知っているとも言えるのですが、ここはそれほど複雑ではありません。ただ、基本的なセオリーをはずさないだけのことだと私は思います。
今日、男子は32(第2風上マーク回航での沈)・9・7位、トータル11位、女子は12、5,9位、トータル6位、けして悪い成績ではありません。ただ頂点に目標を定めるとまだまだ物足りないのです。

文句無いコンデションの中で行われた今日のレースで、選手の力量がはっきり判りました。強風域でのクローズホールドのスピード、波長が短く高い波の中でのランニングのスピード、どちらも、そのコース取りを含め、まだまだであることを見せつけられた思いがします。とは言え、男女共にきらりと光るところもありました。昨年に比べ良くなったところは良くなったところとして認めたうえで、謙虚に、これからどの様に、この壁を越えて行くのか考えます。

試合が終わっての総括のような報告になってしまいました。しかし意気消沈しているわけではありません。明日の3レースと言わず、明日のレースが始まる前のわずかな時間でもジャンプアップするきっかけをつかむかも知れません。可能性を信じて一生懸命やる、後にも先にもそれしか無く、私の全てです。

5日目終了時点
原田・吉田組 11位
近藤・田端組 6位

公式サイト:2010 Delta Lloyd 470 Class World Championships
http://470worlds2010.com/