470世界選手権(オランダ・スヘフェニンゲン) 4日目

Team ABeam スタッフ

4日目、今日から決勝シリーズに入る予定です。
昨日とは打って変わって海は荒れています。昨日通り過ぎた前線の影響でしょうか。
それとも新たな暴れ者が停滞しているのでしょうか。
ハーバー近くの木々の葉は裏側に太陽の光を受け、銀色にざわめいています。

男子も女子も11時のスタートに合わせて其々の海面へ。
しかし、風は弱まるどころかますます上がってきました。ドックアウト直後は20ノット強はありましたが、
その後30ノットまで上がってきたのです。
おまけに風向と潮の流れが逆です。波高は4~5メートルほど、うねりはかなり強く一筋縄ではいかないほどに荒れてきました。
転覆する艇も続出です。
レース海面に辿りつく前に、マストが折れ、敢え無くリタイアする女子チーム。
プレスボートとすれ違うと「折れちゃった…」と首をすくめて笑う、明るいリタイア。前向きです。

我らが「チーム・アビーム」の選手たちは、このくらいの海では、びくともしません。
冬の座間味合宿で培った自信が彼らの強みです。

とはいえコミッティはお昼前に諦め、レースキャンセルになってしまいました。
午後遅くになると風が弱まるとの予報を頼りに、夕方まで陸上待機です。
皮肉なものです。昨日まで風が弱くてレースが出来ず、今日は強すぎて出来ません。
自然と折り合うのは至極困難なことなのですね。
お昼前から夕方まで約半日近く、こういう場合、選手たちはどのようにして時間を過ごすのでしょうか。
チューニングは終わったし、洗濯や買い出しは昨日済ましたし・・・。

サッカーに興じるもの、ぼんやり犬と戯れるもの、おしゃべりに花を咲かすもの・・・。
今日はいつ再開するかもしれないと皆ハーバー付近から離れません。
結局レース再開のコールがあったのは午後6時半、まだまだ太陽は高く、真昼のようです。
風は10ノット以上はありました。
ところがたちまち風が落ちてきて4ノットまでに、それに加えて例の潮が2ノットの速さで流れます。
女子2クラスのレースは何とかこなしましたが、遂に午後9時(夜です)全てのレースはキャンセルされました。
これで、男女とも5レースずつ消化したことになります。
原田・吉田組は12位で、近藤・田畑組は6位で、明日からの決勝シリーズはゴールドフリートで戦います。

今日の日を一言でいえば『我慢の1日』。シャワーを浴びて食事を造って食べたらもう10時過ぎるでしょう。
夜9時には寝てしまう吉田選手、10時以降起きていられないと云っていた原田選手。
大丈夫かなあ…と要らぬ心配がよぎります。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。
明日は午前11時スタート、3レースの予定です。


現地レポート:塩澤朋子/PHOTOWAVE
写真:添畑薫/PHOTOWAVE