2010年 470級世界選手権大会 (オランダ・スヘフェニンゲン)報告 7月14日 大会3日
2010年07月15日 | コーチの声
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天気は晴れ、南寄りの風、最高気温24度、オランダの人達にとっては、嬉しい夏の一日となったのではないでしょうか。風も朝から吹いて、11時ぴったりにレースが始まり、風向190から210度、風速6 .5から 9メートルのコンディションで男女共に 2レースが実施されました。しかし、1日3レースをおこなう為にレースの開始時間を1時間早めていたにもかかわらず、2レース目が終わったところで「レースは延期する、ハーバーに帰港せよ」の旗が掲揚されました。風は文句のないコンディションでしたから午後1時30分になぜ帰港させられるのか理解できませんでした。陸上に戻り、前日の様なサンダーストームが来る事を知らされ納得したのですが、実際は午後5時から数時間雨が降っただけのことでした。あと1レースはできたのではないかと誰もが思ったに違いありません。今日は男子の2レースを見て、3レース目は女子を見ようと決めていた、私の当てもはずれてしまいました。
男子の第1レースは、アウトサイドリミットマーク寄り、左から数えて12番の位置に並び、きれいにスタートしました。これはいけると思ったのもつかの間、すぐに風下艇のホープレスに入り、風上をも突破され、逃げのタッキングをして右へ展開しました。南方向から見てコンパス角度220度で続く海岸線に対し、今日の風向(陸風)は約20から30度の角度がついて吹いていました。そのような時の、この海面の特徴なのでしょうか、沖よりも岸に近いほうが強めの風が吹いていました。トップグループは左に展開し、岸寄りの風をつかんで第1風上マークを回航しました。沖側に展開した原田・吉田組は、15位でした。後から聞けば、良いスタートをしていながらすぐに2線に落ちてしまったのは、ブライダルの高さ調節の失敗で、スタート直後、一時的に風速が落ちた時にメインシートを引ききれなかったのが原因と言うことでした。スタート前は岸方向の風を取りに行くプランだったのでしょうが、歯車がひとつ狂うだけでもインターナショナルのレースでは、絶対に前を走らせてもらえません。各マーク回航ごとに順位を少しずつ上げて10位でフィニッシュしました。しかし、予選は119艇が三つのグループに分かれてレースをしている関係上、10位と言うのは30位に等しく、良い悪いで評価すれば悪い方に入ります。内容的にも第1風上マークを一つ前で回航したオーストラリアが5位まで浮上したのを考えると、色々と悔いの残るレースになりました。
第2レースは本部船寄りの4番手でスタートし、少し走ったところでタッキングをして右に展開しました。第1レースの2回目のクローズホールドで闇雲に岸に突っ込んでも良くないことが解っていましたし、風上に向かう時の追い潮が強くなる時間帯であったことも考えれば、沖寄りのコースをとりながら風向変化に対応して走るのは正しい選択だったと言えます。第1風上マークを2位で回航し、2回目のクローズホールドで2位に25秒の差をつけてトップにたち、その差をキープしてフィニッシュしました。風速が少し上がってきたところでのスピードも良かったと思います。
女子の第1レースは聞くところによれば、「本部船寄りからスタートをし、左に伸ばした。岸に向かって走るうちにアウトサイドリミット寄りからスタートした艇が徐々に前に出る形になり、そこでタッキングをして、次は右に展開した。右からのパフに助けられて第1風上マークを8位ないし9位で回航した。サイドマークまでのリーチングで5位に上がり、次のクローズホールドでさらに順位を上げ、3位で第2風上マークを回航した。 2回目のランニングで艇団が左右に分かれ、岸寄りのサイドを選択したところが風下マークで10位以下に落ちてしまった。フィニッシュまでのリーチングでラフィングの競り合いをしていた先行艇に対し、マークにまっすぐ走って7位でフィニッシュすることができた。」とのことでした。続いて行われた第 2 レースは 3 位でフィニッシュしたことを考えると、第 1 レースのランニングのコース取りで3位から10位以下まで順位を下げたのが悔やまれます。昨日から計4レース、吹いても吹かなくても常に上位に食い込む力があります。もったいないレースをしなければ、と思えてなりません。一度上げた順位を絶対に守りきる「したたかさ」が欲しいところです。
微風のコンデションもどうやら昨日まで、今日から強めの風になりました。トータルで女子が4位、男子は12位と順位を少しづつ上げてきました。レースは、当たり前ですが1レース1レースの積み重ね。焦らず一つ一つを大切に戦ってほしいと思います。


