デルタロイド レガッタ 2010 大会報告 5月30日 大会最終日

小松 一憲
薄い霧が湖面に立ち込め、時折、小雨のぱらつく天気となりました。昨日のメダルレースに出場したトップテンをのぞき、11位以下のチームでレースがおこなわれました。

予定の10時30分、珍しくゼネラルリコール無しでスタートしました。風向、255度±5度、風速、5から6.5メートル、コンデションもたいへん安定していました。風向に対して直角のスタートラインが作られたのですが、この角度になると約70パーセントの艇が本部船寄りに集まることになります。原田・吉田組は、ラインを計測し、冷静に判断して位置取りしました。無理をせず、集団がバラけたところに自分のスペースを作って並びました。毎日、一つの屋根の下で寝食を共にし、練習の日々を送っていると、艇の動きを遠くから見ていても、それを操船する選手の心の状態が解ります。今日のスタートには落ち着きが見られました。スタートを待つ間の並び方、スタートする直前の動作など、安心して見ていることができました。スタート後の走りもコースの取り方も良く、第1風上マークをトップで回航し、その後も危なげのない走りでトップフィニッシュしました。2位には松永・今井組が入り、トップテンを除くその他のチームで行われたレースとは言え、力のある選手が大勢残っていました。今日は、日本勢が気を吐いたレースを見せてくれました。

原田・吉田組は11位でデルタロイドレガッタを終了しました。マヨルカ島で3月に行われたプリンセス・ソフィア杯も同じく11位、二人の世界ランキングは14位、正直なところ、現在の実力と言えるでしょう。スピードの差ではありません。差があるとしたら、「練習中のスピードを再現する力」、「風速のアップダウンに対応する力」であって、これからの練習で身につけていけば良いことです。また、スタートを含めた「レーシングテクニック」もまだまだ磨きをかける必要があります。先を見ると遠く、しかも時間が無くなってきたように思えるのですが、とにかく一歩一歩、やることをやりながら可能性を信じ、ますます頑張ってほしいと思います。

試合を終え、その日のうちにドイツまで行き、近藤・田畑組の艇の修理を依頼してきます。そして艇を預けた後、アムステルダムに戻り、夕方の飛行機で一時帰国します。選手達は、だいぶ逞しくなってきました。インターナショナルの選手として力もついてきたと言えるのでしょう。2チームのこれからが、私の目にも楽しみです。

報告を終わります。