デルタロイド レガッタ 2010 大会報告 5月29日 大会4日
2010年05月31日 | コーチの声
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日中曇り空、夕方から雨、オランダに来て10日になりますが久々の雨となりました。
今日は男女ともに2レースが行われました。風の予報は、大雑把い言えば、午前中、南、午後、南南東、夜、南東と出ていたので、左回りに変化してゆく事が考えられました。しかし、私が計測した結果で言えば9時30分から19時30分までの間、170度から200度(南南東から南南西)、30度右に変化しました。風速は、平均で7.5メートルから2.5メートルと次第に落ちてきました。
男子第1レース、10時00分、185度の風向に合わせ、マークがセットされて開始しました。原田・吉田組は本部船寄り5番手のスタートを狙いました。ラインはアウトサイドリミットマーク有利でしたから、始めから右方向に狙いを定めてのスタートでした。狙いとしては、決めてかかってしまっているという点で強引な狙いと言えます。大半の艇は左に寄って並んでいました。したがって隙間はたくさんあり、並ぶのは何も難しくありません。しかし、スペースにこだわって10秒前に、自分のスペースを広くする行動に出ました。結果は出遅れの失敗スタートとなり、すぐに逃げのタッキングをしたのですが、左有利のスタートラインで一番右で失敗をする、すなわち、この時点で苦しい展開が決まってしまいました。一番右の奥まで伸ばしながら待ったのですが、期待した風の振れも無く、強い風が入るでもなく、第1風上マークの回航は、29位となりました。フィニッシュは27位でした。
第2レース、マーク設定、195度、風速8から5メートル、レース中に徐々に風が落ちてきました。スタート直前に風が振れ、アウトサイドリミットマークが極端に有利になり、その有利なサイドの5番手でスタートしたのですが、一番良い時にタッキングをすべきでした。2分もしないうちに風は右に20度近く振れ戻り、タッキングのチャンスが無くなりました。スタートする前に右の奥に一筋見えていた風でした。トップの大半の選手はこの風を見逃さず、ちゃんとスタートラインの右ないし真ん中から出ていました。原田・吉田組は、第1レースで右に行けば左、第2レースで左に行けば右へと風が振れたことになります。トップの大半の選手が、この風に対応している以上、「アンラッキー」ですますことはできません。29位で第1風上マークを回航しました。その後もそれぞれのレグで風の振れと逆に走るケースが見られ、順位を上げられず、33位でフィニッシュしました。
以上の2レースで、12位に落ち、トータルのポイントで4点足りず、メダルレースの出場を逃しました。3月下旬のプリンセス・ソフィア杯は1点足りずに11位、「あの時、無茶しなければ、堅く走っておけば、数点ぐらいどうにでもなっただろう」と後から考えてしまうのですが、古今東西、セーリング競技にいつも付いてまわる後の祭りの話です。明日は、トップテンを除く、11位以下のチームで最終のフリートレースがおこなわれます。
女子第1レース、13時15分、風速3.5から4.5メートル、アウトサイドリミットマーク寄りの4番から、きれいにスタートしました。第1風上マークを4位で回航しました。ランニングで後続に追いつかれ風下マークを6位で回航、二回目のクローズホールドでコースの中間を走り、両サイドに伸びられる形となって11位、フィニッシュは10位でした。
第2レース、14時35分、マークセット、185度、風速、3.5から5メートル、本部船寄りの5番手で出て30秒走ったところ、左に約15度振れた風が入りタッキングしました。右に伸ばし、振れ戻りを待ったのですが、風はその後、最後まで振れ戻らず、苦しい展開となりました。それでもコースの4分の3走ったところで、右に可能性が無いと判断したのでしょう、目をつぶって集団に寄せて行きました。この傷を深くしない為のコース取りは立派でした。この様な時、「最後まで待つ」ということを理由に右エンドまっで行ってしまうのが普通です。第1風上マークを31位で回航し、その後、徐々に追い上げ、10位でフィニッシュしました。この10位は、もとはと言えば、目をつぶって集団に寄せて行き、集団に大きく離されないで回航した第1風上マークの順位があったからにほかなりません。
女子は、6位で午後8時にスタートしたメダルレースに進出しました。風速は2メートルから3.5メートル、風のむらが多い、岸に近いところでおこなわれました。風向は左に振れて180度、右は200度と20度の振れ幅がありました。スタートラインは、10度ほど本部線有利に傾いていましたが、右は岸が近く、風も左が平均して強く吹いていました。左から3番の位置に並んでスタートしました。フランスの1艇に先行されましたが、走りは悪くなかったと思います。第1風上マークを5位で回航し、その後、コースを3周する間、7位まで落ちましたが、結局5位のフィニッシュとなりました。近藤・田畑組はトータルの成績、6位が確定し、デルタロイドのレースを終えました。二人は、3月からの遠征で、全てのメダルレースに出場し、それぞれ、7位、5位、6位という成績をあげました。表彰台の常連となるまであと一息?いえ!二息ぐらいかもしれません。頑張ってほしいと思います。
私の報告は、詳細にレースの次第を記述するよう心がけています。しかし、このスタイルで始めたことを後悔することが、このところたびたびです。いずれまた、同じ土地で試合をするであろうことを考え、自分のメモリーとして、そして、選手へのメッセージのつもりで書いています。おのずと良い事ばかりではなく、思い出すのも辛い、語るのも辛いことを書くことになります。そのような時は読む人も辛いのは解っています。ただ、選手の技術的なレベルが上がってきた今、世界の頂点を目指し、頂きに近くなればなるほど道は険しくなり、少しの妥協も許されなくなります。選手は、傷口に塩を塗られる思いをしているかもしれません。しかし目をそむけることも、避けて通ることもできない、頂点への道です。日々苦悩しながらも、一歩一歩足を前に出していることをどうぞお察しください。
デルタロイドレガッタ2010 公式サイト
http://www.hollandregatta.org/
