デルタロイド レガッタ 2010 大会報告 5月27日 大会2日
2010年05月28日 | コーチの声
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オランダは一日に四季があると言われます。天気が目まぐるしく変化し、予報もそれなりに難しいのでしょう、ここにきて、予報がアバウトで当たる程度になりました。朝は北東から東、午後に西から北西、夜が北西から西、それぞれ風速、2から3.5メートルと予報されていました。実際は、東寄り1から2.5メートルの風が13時に凪ぎ、16時30分になって西寄りに変わり、予報より若干強い4から5メートルとなりました。日中に少し青空が出たのですが、ほとんど雲に覆われ、昨日に引き続き寒い一日でした。
男子の第1レース、マークが95度の風向に合わせてセットされました。2回のゼネラルリコールの後、ブラックフラッグで3回目にスタートしたのですが、風向は75度に変化していました。風速は2.5メートルあるかなしか、ほとんど「ポートタック一本のコース」になっていました。ラインが大きくリミットマーク有利に傾いていた為、大半の艇が左に集まりました。そこを原田・吉田組は、冷静に判断したと思います。水深5から6メートル、底質は泥、マークをセットし直すのに何の苦労もいりません。いつもなら5度の風向変化の打ち変えも行うレースコミッティーが、今日に限って力を抜くということは考えられません。ということは、風向が戻る、あるいは風上マークではすでに戻っていると考えられます。スタートの号砲と共にタッキングし、右に展開しました。我慢して右方向に走り、マークに近づいてから数度のタキングをおこない、2位で第1風上マークを回航しました。その後、3位以下を大きく引き離し、2位を守ってフィニッシュしました。
第2レース、11時56分、風速1.5から2メートル、風向95度±15度、1回のゼネラルリコール後、ブラックフラックのスタートになりました。風の振れをしっかり把握し、アウトサイドリミットマーク寄りから1番で出ていきました。コースの中央を何度かタッキングしながらフレッシュウインドの中を走り、2位の艇に25秒の差を付け、トップで回航しました。トラぺゾイド・アウターのコースでは、風上マーク回航後、リーチングのコースとなる為、接近して回航した艇はどうしてもラフィングして自分のポジションを守ろうとします。いっぽう、トップの艇は後続艇を少し引き離して回るだけで、サイドマークに向かって真っ直すぐ走ることができ、ダントツになる傾向にあります。走りも良かったのでしょう、フィニッシュする時には2位に3分以上の差を付けていました。
ブルーリボンのグループがフィニッシュする13時20分頃から弱い風がさらに落ちて、凪ぎの状態になりました。2時間近く待っても吹いてくる気配を見せず、男子の第3レースはキャンセルされました。
女子は男子の中止が決まって、さらに1時間待ったところで、一旦ハーバーに帰させらされました。帰港する途中で西からの風が入り、陸上に上がって約10分、17時に再び出艇の合図が出しました。18時12分、260度にマークがセットされ、風速は2.5から3メートル、1回のゼネラルリコールの後ブラックフラッグのスタートとなりました。アウトサイドリミット寄りの15番の位置で待っていたのですが、10秒を切ってから、スタートのポジションを取り直す行動にでました。スペースを見つけ、一秒前にラインに入ったのですが、この様なバタバタのスタートの結果は言うまでもありません。すぐに風上の艇のブランケットを受け、逃げのタッキングをせざるをえなくなりました。さらに、右にしっかり出て行かなければならないところを、少し走って再びタッキングを返しました。風上マークに到達するまで、コースの中央で何回タッキングしたことでしょう。微風の乱された風の中でのタッキングでした。ロスは計りしれません。第1風上マークを20番後半で回航し、その後も順位を上げることができず、27位でフィニッシュしました。
第2レース、19時23分、すっかりお決まりとなってしまったブラックフラッグのスタートでリミットマーク寄り8番に並びました。風速は少し上がり、4.5から5.5メートル、風向260度±10度、岸から吹いてくる為、不規則に変化しました。第1レースの戦いぶりを見て「もっと主体性を持ったコース取りを!もっと大きなコース取りを!大きな風の振れをつかむように!しっかり我慢して、出て行か無ければならない所まで出て行くように!狙わなければいけないのならしっかり狙いに行って!」と声をかけました。いつも言ってることで、言っている内容は同じ様な意味合いの言葉でしかありません。「しっかり」、「もっと」を何回使ったでしょう、思い返すと自分でも可笑しくなります。このレ-スは、二人が気を吐いて臨む姿がありありと見てとれました。気になった小さなタッキングはありましたが、走りが悪くないうえに、フレッシュウインドをつかんで走る時間も多かったのでしょう、第1風上マークを4位で回航しました。回航後のジャイブの選択、風下ゲートの右サイドの選択、ランニングの艇団をやり過ごしてのタッキング、それらの動きに落ち着きを感じました。第2風上マークで2位に浮上し、3位を大きく引き離してフィニッシュしました。
レースは、今日で半分を終えました。トータルで男女共に9位と順位を上げてきました。しかし、嬉しいのは男女それぞれに「レースの進め方」にリズム?を取り戻しつつあり、手ごたえが感じられたことです。リズムというのは、場面場面で納得のいく行動なり判断ができていて、違和感を感じることなく見ていられることを私なりに表現したものです。日頃の練習量の差を発揮するのはここからでしょう。体力と気力、そして判断力、クルーとスキッパーのチームワークをフル回転させ、レースして欲しいと思います。
470級と帆船、船齢の違いは一体どのくらいなのでしょう。休日ともなると、この様な帆船が10艇以上も走っているオランダは、間違いなく、帆船で世界に雄飛した国です。

