2010年02月 アーカイブ

Team ABeam スタッフ

すっかり水もぬるんで春の足音が聞こえてきました。
先のナショナルチーム選考レースでは多くの収穫があったチーム・アビームですが3月になるといよいよレースシーズンに突入。ヨーロッパへの遠征へと旅立ちます。

例年の事ですが、遠征と一口に言っても各国にフライトしつつレースだけをするという優雅なものではありません。艇を現地で受け取り、レンタカーを手配して艇を引きつつの移動。宿泊も一般のコテージで自炊しつつ、EU全土をサーキットをするというそれ自体がグレートジャーニーのような遠征です。

そうすることで逆境にもトラブルにも対応できる強い精神力が培われるという小松コーチの方針。実際これまで幾多のトラブルに遭遇し、その都度メンバーの結束を強め乗り越えてきました。まさに現代の武者修行です。

そんな彼ら、彼女らの成長してゆく姿を是非皆さんと一緒に共有できればと思います。

ご声援のほどよろしくおねがいいたします!!

遠征スケジュール
3/28-4/2 プリンセスソフィア杯 | スペイン
4/13-18 スプリング杯 | フランス
4/23-30 イエールオリンピックウィーク | フランス
5/12-16 ガルダオリンピックウィーク | イタリア
5/26-30 デルタロイドレガッタ | オランダ
6/18-23 キールウィーク | ドイツ
7/9-17 470世界選手権 | オランダ
8/10-15 セイルフォーゴールド | イギリス(プレプレオリンピック)
8/28-9/6 470ヨーロッパ選手権 | トルコ

※ 2010 2月現在の予定です。

小松 一憲

「試合結果は合格点」
2月11日から始まった選考レースは15日で終了しました。風速5から12メートルのコンデションでおこなわれ、昨年の470級全日本選手権に続き、素晴らしい大会となりました。チームアビーム男女が参加した470級は計12レースが実施され、2位以下に大差をつけて優勝することができました。試合は練習成果の検証の場と考えています。このレースで11月下旬に実施された全日本選手権以降、3ヶ月の検証ができました。今回は日本選手に大差をつけて勝つことを目標にしました。それが成し遂げられなかったのであれば、自分達の練習の方法を考え直し、努力が足りなかったと判断したでしょう。ポイントで大差をつけたので、結果は評価できます。しかし内容を振り返ると、ここでは詳しく申し上げられない選手個々の技術的な課題克服が、納得のいくレベルに達していないこともわかりました。
日本選手の先に、今年もヨーロッパで手を合わせることになるオセアニアや欧米のトップランキングの選手がいて、世界の何処かで自分達よりも厳しい練習を積んでいる選手がいる、そのことを片時も忘れてはなりません。
3月中旬より、本年度の海外遠征に旅立ちます。戦いの場を世界に移し、練習の成果を検証してきます。そして現地に於いても国内同様、厳しく練習に取り組みます。

「世界一になりたい」
上手になりたい、速くなりたい、誰もが当たり前に持つ願望です。これをかなえるには、練習しかありません。妥協せず、長時間、集中力を維持し、怪我や病気に注意を払い、練習を継続する。一にも二にも練習あるのみです。私達は昨年の12月に10日間、今年に入って1月に20日間、沖縄県座間味島で合宿をしてきました。一日、7時間、休養日を作らず乗り続け、フェリーが「海上しけの為欠航」と島内アナウンスがある日は、東シナ海サイドの外海に出て練習しました。それ以外の日は、島と島に囲まれた水域でマークを打ち、コース練習を行いました。コース練習というのは総合的な練習でボクシングで言えばスパーリング、野球で言えば紅白試合です。マークの長さは1から1.3マイル、クローズホールドで12分から14分かかる、海外のレースでは当たり前ですが国内のレースでは、めったにない長さのコースを作りました。風速は終日、5から10メートル、1月に2艇でこなしたコース練習の合計は104回でした。そのうち、レースとしてカウントしたのが90回、原田・吉田組63勝、近藤・田畑組27勝と対戦成績も出しました。真摯に取り組んだ練習量が今回の成績となって表れたことを素直に喜び、さらなる高みに向かって励みたいと思います。

「怪我なく、病気なく、ハードな練習を可能にするのは体力」
長時間海に出て、私も選手も問題意識持って練習します。ふとしたことで「ひらめき」、ある時に「気づく」、そのチャンスが多く訪れることを信じ、願って、長く海に出るのです。12月に約3週間、体力アップの為のトレーニング期間をもうけました。選手は国立スポーツ科学センターに通い、以前からお世話になっている田村トレーナーの指導を受けました。しっかり体を作って沖縄合宿に臨んだのですが、無事終了したことをもって成功したと考えています。3月から9月までの長期の海外遠征に備え、再度、国立スポーツ科学センターで体作りをすることにしています。

「支え、応援してくれている皆様に感謝」
いつもながらの「ありがとうございます」の言葉しかありませんが、お一人お一人のお顔を思い浮かべつつ、改めて感謝いたします。
本年も、ほがらかで大らか、奥ゆかしく、強く、逞しい、スマートなチームアビームでありたいと願っています。
ヨーロッパを舞台に大暴れするのをどうぞ楽しみにしてください。

田畑 和歌子

2010年度ナショナルチーム選考レースが終わりました。
結果は1位でレースを終えました。

中風域から強風域の良い風に恵まれたレースで、私たちの走りが出来たことは良かったと思います。
しかし、今回のレースで課題が浮き彫りとなったフリーの走り。
もっと練習をして走り方の追及や細かい動作、タイミング等速くなる為の工夫をしていきます。

やっとこの1年で私のクルーワークが考えなくても体が動くようになってきました。
これからはコンビネーションはもちろんのこと、ボートがもっともっと速く走れるようにしていきたいです。

3月半ばからヨーロッパ遠征に出発します。
私は3月から9月までヨーロッパの主要なレースに全て出場することは初めての経験になります。
毎レース毎レースを大切に勉強してきたいと思います。


田畑和歌子

近藤 愛

田畑選手とチームを結成して、ちょうど1年が経ちました。
去年の選考会では基本動作でいっぱいで、正直レースどころではありませんでした。
とにかく失敗しないように、お互いの失敗を如何に補うか・・・ということで精一杯でした。

あれから1年・・・
ヨーロッパ遠征、沖縄合宿を経て成長し、チームとして大分確立してきたように思います。
練習では常に良いターゲットとなる男子チームがいるので、私たちの欠点やミスが明確になり、いつも充実した練習が出来ています。
練習時間と決めたら、決定的に乗り込む。欠点はそのままにせず、克服するまで練習する。
というのが、チームのスタイルです。
これは、小松コーチの下で活動するようになってからずっと変わりませんが、このモチベーションが一番大切だと感じています。
私たちには、沢山の課題があります。練習しても練習しても、どんどん課題が出てきますが、決して妥協せず、一歩一歩着実に進んでいけるよう、努力し続けたいと思っています。

今年も3月末から9月中旬まで、約半年間のヨーロッパ遠征に行きます。
ヨーロッパの選手達相手に、自分達がどのくらい成長できているのか、すごく楽しみです。
男女共、表彰台を目指して頑張っていきます。

原田 龍之介

昨日、2月10日から鹿児島県鹿屋市で行われていた2010年ナショナルチーム選考レースが終了しました。昨日の最終日こそ風に恵まれずレースを行うことが出来ませんでしたが、比較的いい風が吹いた大会で、全部で12レース行うことができました。成績は(1、1、1、1、3、1、4、9、2、1、1、1、)総合1位で11月に中国の広州で行われるアジア大会の権利も取ることが出来ました。

しかし、多くのミスをし、沢山の課題が浮き彫りになったことも事実です。特にダウンウインドにおけるタクティクスのミス、8m以上の風域での走らせ方についてはまだまだ世界のトップ選手と互角に戦えるだけの技量に達していない、自分のセーリングが確立されていないことを改めて感じました。

これから3月中旬に出発するヨーロッパ遠征に向けて、筋力強化はもちろんのこと、今回の課題を確実に一つ一つ潰していかなければなりません。短時間ではありますが、出来る限りの準備をして初戦のプリンセスソフィア(スペイン)では表彰台に上がれるよう全力で戦っていきたいと思います。

原田 龍之介


日本セーリング連盟オリンピック特別委員会 JSAF ナショナルチーム選考レース レポート
http://jsaf-osc.jp/cn03/pg09-w24.html