セール フォー ゴールド レガッタ 報告 2009年9月17日 (大会第4日)

小松 一憲

朝晩、すっかり寒くなり、秋が一段と深まりました。

今日は朝から晴れ、パソコンでチェックした天気予報通り、風向と風速の変化もピタリと当たっていました。
9時45分、11時のスタートに合わせてハーバーを出艇します。そのころは北東の風が10から12メートル吹いていました。これがスタート時には50度、8から10メートル、第2レース、12時33分、55度、6から8メートル、女子の第2レースの始まった15時15分、65度、5から6メートル。時間の経過と共に風は北東から東北東へと変化し、風速も平均で9メートルから5メートルまで落ちました。潮流は70度方向から弱い時で0.3、強くても0・8ノットでした。

ウエイマスの風向と風速の変化を予測したマストチューニング、風向と陸地と潮流の関係を考慮したコース取り、ここでの戦い方に、セオリーと言うかパターンがあるように思われます。そう考える根拠は、二つ有るのですが今は申し上げられません。
オリンピック本番まであと2回、ここウエイマスでレースを経験します。ここに「慣れる」ということは、この地での戦い方の「不文律」なるものを各選手なりに作り上げることではないでしょうか。私の長すぎる、この報告も選手へのメッセージと私自身が戦いを記憶し、不文律を作り上げる拠り所になれば良いと、期待を込めて書いています。

原田・吉田組の今日の2回のスタートを見ていると、当たり前ですが、昨日の「OCS」が影響していました。「もうスタートでの失敗は許されない」、「安全に出ていかなければ」、の気持ちがブレーキとなって、出遅れのスタートになるのです。ここで攻める気持ちを失ったら、良いスタートなどできません。かと言って、「もっと攻めろ!」と、強く言えば、やみくもに出て行くスタートが心配です。普通の無難なスタートをする為には、冷静な判断と広い視野が必要です。
難しいのは十分承知のうえで「気持ちを切り替えて」と言葉をかけるのですが、それができるのは、試合巧者のレベルでしょう。試合巧者であれば、その切り替えが言われなくてもでき、そもそもBFDやOCSの失格の頻度も少ないでしょう。国内外の試合に可能な限り出場する理由を問われれば「試合巧者を目指してのこと」と私は答えます。
いずれにしても、今日は、やや凹み気味のスタートと風速変化にマストのチューニングとセールトリムが対応できていなかったのが第1レースでした。
凹んだ場所で待ち、しかもメインシートの絞り遅れのスタート、風のない所で、タッキングの回数の多さが目立ち、コース取りもちぐはぐだった第2レース。
「もっと走れるはずなのに」という印象が強く残りました。11位と21位、トータルで15位に順位を下げました。

近藤、田畑組も今日のスタートはいま一つ、特に第2レースは、いま五つ(そのような言葉は無い?)、本部船の左横、3艇目の位置で、10秒前にはじき落とされ、向い潮の中で風位に向いてバックしてしまいました。なんとかタッキングをしてスタートしたのですが、普通に出て行った艇には15メートル以上先行されていたでしょう。ポジションにこだわって狙いすぎ、向い潮の中で艇を風位に向け、完全に止めた為に起こった近藤・田畑組の最悪とも言えるスタートでした。

第1レースは、第1風上マークを8位、サイドマーク13位、下マーク3位、第2風上マーク2位、第2風下マーク3位、第3風上マーク6位、フィニッシュ6位。
2位に上がってから、ランニングもクローズホールドも、攻めのコース取りをしていました。2位に上がったのですから、自分からジャイビングやタッキングをして後続艇から離れるようなことをすべきではありませんでした。言い換えると、攻めるコース取りが裏目に出てl6位に順位を下げたのは、もったいなかったと言えます。基本は「守る」こと、同じ風の中を走る努力をすべきでした。

第2レース、目を覆うようなスタートで、風上マークは20位。サイドマークは後ろから一瞬のパフが来て26位に後退。サイドマークで即ジャイブをして、集団の左に位置してランニングを走り、13位に上がりました。次のクローズホールドは、大半の艇も同じコースを取りましたが、東方向の風が陸に近づくコースより強いと判断したのでしょう、右に伸ばしました。上手にタッキングをしてマークに寄せ、5位まで浮上し、そのまま順位をキープしてフィニッシュしました。今日の2レースで、トータル2位に上がりました。しかし上位は団子状態です。明日は、余計なことを考えず、レースを素直に戦うことを心がけるべきでしょう。

風が強いのは今日までのようです。明日以降、風が落ち、陸に沿って東寄りの風が吹くとのことです。潮流は、向い潮または追い潮となります。繰り返しになりますが、1レース1レース、勉強する、これまで通りの姿勢で臨んでほしいと思います。