2009年 470級世界選手権大会報告 8月29日(大会最終日)
2009年08月30日 | コーチの声
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メダルレースの結果、原田・吉田組3位、近藤・田畑組8位で2009年470級世界選手権を終了しました。
男子のメダルレースが始まろうとした時、スコールのような雨と風が吹いて、風速は11メートルをオーバーしました。レースコミッティーがアウトサイドリミットマークとなるゴムボートのアンカーリングに手間どる間に、雲は通過し、風はぱたりと落ちました。結局、平均5メートルのコンデションで男子は行われ、女子は、少し上がって平均8メートルのレースになりました。メダルレースと言うことで、岸の近くにセットされたコースは、岸風(260度)の為、振れやむらが多く、トリッキーでした。さらにコースが短いこともあって順位は目まぐるしく変化しました。
その中で、優勝した女子のオランダチームのみ、別格の走りをみせ、一艇だけ飛び抜けていました。そのほか、原田・吉田組が8位で第1風上マークを回りながら、2回目の上りで一気に5位まで浮上、近藤・田畑組も一時は3位にあがるなど、男女共に順位のアップダウンが激しい、見る者にエキサイティング、競技する選手にはたいへん難しいレースでした。
終わってみれば2位と同点の3位、「悔しいか」と聞かれても、私は正直、「こんなところかな~」と冷めています。もしここで、彼等が1点、2点に泣く(悔しがる)のなら、もっと前に泣かないで済む努力があっただろうと言うでしょう。泣かないで済む努力と言うのは、レースで言えば、坦々と、どんな時も基本に忠実にレースを戦うことであり、スポーツマンとして、日々、厳しく練習に取り組むことだと考えています。成績を悔やむのなら、途中、スタートでの失敗や失格を含め、何度もつまらないミスを犯した、そのことを悔やむべきでしょう。
言うまでもなく、原田・吉田組は、力を抜いて練習し、レースに臨んだわけではありません。私の若い時と比べたら、何倍も真面目に取り組んでいます。また私の若い時のポテンシャルなどとは比較にならない、光るものを持っています。今、彼等の伸び代を考えると、近い将来、まだまだ行けると確信します。そして、他の選手と経験量を比較した時、「今はこんなところだろう」と思うのです。
近藤・田畑組にも同じことが言えます。他のトップレベルの選手と比べ、体の小さな田畑選手は、なれないクルーをこなし、短期間に良く、このレベルまできました。これから来年、そして再来年と、近藤選手共々磨きをかけ、バージョンアップして行くのが楽しみです。
私は、風が弱く不安定なコンデションでおこなわれたヨーロッパ選手権の優勝と準優勝の原田・吉田組、近藤・田畑組が、今回の文句ないコンデションで、それなりの結果を出し、「チーム・アビーム、ひいては日本470、ここにあり」と胸を張って言えることを嬉しく思います。
それを成し遂げた4人に拍手を送ります。そして、まだ到達していない上を目指し、日々の練習を精一杯頑張ってほしいと願っています。
報告を終わります。
