2009年 470級世界選手権大会報告 8月27日(大会5日)

小松 一憲

決勝二日目、一面、雲に覆われていた空は、9時に快晴となり、風速5から7.5メートル、風向160度のコンデションとなりました。初日からプレスボートに乗り,
写真を撮っているカメラマンの添畑薫氏によれば、今日が、一番光が良く、きれいな写真が撮れたとのことです。潮流は、170度方向から約0.3ノット、比較的弱い向い潮でした。

定刻、12時05分、レースはリコール艇無しのクリアースタートで始まりました。原田・吉田組は、右方向への展開を狙って、本部船の左横5艇目でスタートしました。すぐ風上に、昨日BFDの失格になったドイツがいて、慎重になりすぎたのでしょうか、これにかぶされて、逃げのタッキングをしたところ、今度は目の前でスペイン艇にタキングされてしまいました。再度タッキングし、自分の行きたい右方向に出るまでに3回のタッキングをしました。こうなると、無難なスタートをして素直に走っているいる艇とは大きな差がつきます。それでも、その後の走りが良かったからでしょう、第1風上マークを16位で回航しました。マークを回るごとに少しづつ追い上げて、9位でフィニッシュしました。成績上位のチームが二人の後ろでフィニッシュした為、点数の差を一気に縮めることができました。

第2レース、風速が平均1から2メートル上がり、マックス8メートルの風が入ってきました。スタートは、第1レース同様、右狙いの本部船横、しかし今度は狙いすぎました。本部船横で列からはじき落とされ、スタートできないと判断して次に取った行動が本部船横のポートタック狙いという大胆な出方でした。運良く、出れることは出れたのですが、右に伸ばす艇の3列目となっていました。これを嫌って左海面に、ただ一艇伸ばしていったのですが、その過程で彼等の後ろを通過する艇は一艇もありませんでした。追い上げムードに乗れるかと思った矢先の、最悪スタートでした。見ていた私も思わず目を覆ったのですが、左にただ一艇、誰にも邪魔されずに長く走れたのが良かったのでしょうか、あれだけ悪いスタートをしていながら、第1風上マークを17番で回航しました。この後、前を走る上位陣を抜いて8位でフィニッシュしました。終わってみれば、トータルでトップと同点の2位になっていました。
私は、2位に浮上したこと以上に、クローズもランニングも上位陣に競り負けずに走れたことを嬉しく思います。
同時に、狙いすぎの強引なスタートとその失敗を、明日からのレースでは見せて欲しくないと願っています。

近藤・田畑組は、今日もいま一つ、走りに冴えが無く、そこそこのスタートをしながら、不運な風の振れもあって前を走れません。これはどうしたことでしょう。何かリズムに乗れない原因があるはずです。いくつか考えられることがあるのですが、今ここで申し上げることはできません。二人は経験あるとは言え、コンビを組み短期間の練習で、この世界選手権に臨みました。昨日の2レースが、17位と17位、今日が11位と11位、風速が平均で1・5メートル低かったら、現在のトータルの成績からとっくに抜けだしていたでしょう。近藤選手は、鎌田選手と築いた走りとの違いに戸惑いを感じているかもしれません。それは当り前のことでしょう。6メートル以上の風で、田畑選手との走りを世界的なレベルに引き上げ、確立するのにはもう少し時間がかかるように思います。