2009年 470級世界選手権大会報告 8月25日(大会3日)

小松 一憲

予選最終日、1レースが実施され、今日までの6レースのトータルで男子はゴールド、シルバー、ブロンズの3グループに、そして女子は2グループに分けられ、明日(26日) より決勝レースが始まります。今日までの得点を持ちこし、新たに6レースが実施され、最後に得点が2倍で計算されるメダルレースのポイントが加算されて決着します。

原田・吉田組は、今日3位でフィニッシュし、トータル6位でゴールドフリートに残りました。他の3艇は、残念ながらゴールドには入れず、シルバー以下で戦うことになりました。女子の近藤・田畑組は今日7位を取り、昨日から一つ順位を下げて6位でゴールドフリートに、同じく吉迫・大熊組(ベネッセ)が22位でゴールド、平井・来栖組はシルバーで戦うこととなりました。レースが半分終わりました。男女ともにいつもの顔ぶれが多く上位に見られます。これは今日までの6レースが向い潮があったり、風のアップダウンが大きかったりとそれなりに難しいコンデションであったこと、また風速が平均して5メートル以上あったことなどから、ラッキーをする場面が少なく、実力が問われたレースだったと言えます。もう少し付け加えて言うと、潮流を避けるコース取りが要求され、向い潮の弱いところに向かってとにかく早く走っていくコース取りとなり、オランダの男女チームに代表されるような強風を得意とし、スピードのあるチームが上位を占める結果となりました。大会は半分残っています。これから先、まだまだドラマが作られるでしょう。後半戦、戦い方に特別なものは無く、これまでの6レースで経験し培ったものを生かし、いつも言うことですが、慎重になりすぎず、無茶をせず、攻める気持ちを失わず、1レース1レース積み上げていくだけです。

今日は天気が崩れるとの情報がありました。しかし予想に反し、素晴らしいという言葉が当てはまる、良い天気になりました。風向150から170度、風速4から6・5メートル、潮流170度方向から0・5、場所によって1ノットの流れがありました。近藤・田畑組は、本部船横から一番にタッキングをして右方向に伸ばしました。スタートして3分間は全艇を従えてよい角度で走っていたのですが、アンラッキーなことに風が左に振れ、その後右に戻ることなく、苦しい展開となりました。昨日の男子の情報が無ければ、そして普段であれば、良い景色に見えた(風上艇のバウが落ちてきた)時点で迷わずタキングをしたのでしょうが、そのタッキングをせずに、向い潮の弱まるところまで右に伸ばそうと考えたのは、仕方無いことだったでしょう。近藤・田畑両選手だけでなく、ほぼ全選手が右に伸ばすことを考えていたはずです。第1風上マークを11位で回航し、フィニッシュは7位でした。左振れの風に対して、一番右に位置していながら、傷を大きくせず、まずまずの追い上げをみせました。

男子は、左にひたすら伸ばすコース取りのスピード競争になりました。ただ、どこで左に返してくるかがポイントになりました。潮流を意識しすぎて、大きくオーバーセールすることなく、足りなすぎず、ちょうど良いところで返す、その判断が難しかったのではないでしょうか。原田・吉田組は、第1風上マークを4位で回航し、フィニッシュは3位でした。6レース中、5レース、第1風上マークを4位以内で回航したことになるのですが、予選で玉石混合のレベルとは言え、その安定度は、なかなかのものです。

この大会の後半戦に限らず、いつ何時も、4人には、世界のトップを見据えて戦いを挑んでほしいと願っています。足りないところは素直に反省し、自信を持てるとこは積み重ねにし、前進あるのみです。