2009年 470級ヨーロッパ選手権 6月12日(大会5日)報告

小松 一憲

曇り時々晴れ、湖に出ると、水が冷たいせいか手袋がほしいほどです。今日は10時半のレース開始に合わせ9時半に出艇しました。予報通り、南西の風が吹いたのですが、心配したとおり、風向が安定せず、レースが成立したのは、16時からスタートした男子ゴールドフリートの1レースだけでした。
レースコミッティーは、始めに女子をスタートさせようとしたのですが、終日、290から330度の間で左右に大きく、約20分の周期で、ゆっくり振れを繰り返す風向に翻弄されました。女子のスタートにおいては、11時13分に今日の1回目、11時24分に2回目、12時10分、一旦陸上に戻り風待ち、13時20分再度出艇、14時45分3回目、15時15分4回目、16時02分5回目、(16時10分スタートオーダーを変更して男子ゴールドフリートがスタート)、16時19分6回目、計6回のスタートを試みて、そのつど、延期信号が揚がり、風向が安定するのを待ちました。風向もさることながら、風速も、上空を流れる雲の通過ごとに、1メートルから8メートルの幅でアップダウンを繰り返しました。
最初の報告で、コの字型に山に囲まれた細く小さなトラウン湖を見て「ここを開催地に選んだのは間違い」と、自分の印象を書きましたが、危惧していたことが現実になりました。北東の風で3レースできた初日は別として、南西になってから、この4日間で女子は2レースしか成立していません。

男子、第1レース、16時10分、ライン上に、均等に並んだ、2点スタートの真ん中から出ました。1艇のリコールがありましたが、1回のスタートできれいに出たのを見て、さすがに男子のゴールドフリートだと思いました。原田・吉田組は、ラインの中央で、並んでいた周りの艇全体と共に、凹んでいたに違いありません。しかもその中で、消極的なタイミングでメインシートを締めました。60秒持ちこたえられず、ホープレスに入り、タッキングをして、右にフレッシュウインドを求めて出て行きました。
苦しいスタートをしたと言っても、彼等の後ろには4分の1の艇がいました。挽回のチャンスが無かったわけではありません。しかし、第1風上マークは後ろに1艇しかいない回航になりました。
その原因を作ったのは、艇の走り(スピード)では無く、断続的に塊で入ってくる風のとらえ方が悪るかったからです。パフをつかんで、コースの中に返してくる集団を、内側(風下)で受けるコース取りが目立ちました。しっかり、パフの中に入り、タキングしなければいけないところを、集団を意識するあまり、パフに入りきらずにパフの手前でタキングしてしまったのでしょう。
何艇かの後ろを通っても、あるいは、それが大きな振れの場合であれば、たとえ集団の中であろうと、パフにしっかり入った所で、タキングしなければいけません。「肉を切らして骨を切る」の気持ちで、小さな振れに目をつむり、大きく振れる可能性のある方向に我慢して走り、フレッシュウインドの中で次の振れを待つ、そういった使い分けをしながら走る必要がありました。
ランニングと第2風上マークへの走りで、劣勢を挽回し、14位に浮上し、フィニッシュしました。

明日もまた、南西の風と、予報が出ています。風速も今日より弱いということなので、おおよそ察しが付きます。トータルで1位と同点のトップにいますが、ここでは得点など考えず、コンデションがどうであれ、昨日よりも今日、今日よりも明日、上手に戦うことだけを考えて、一戦一戦を大切に、しっかり勉強して欲しいと思います。