2009年 470級ヨーロッパ選手権 6月9日(大会2日目)報告
2009年06月10日 | コーチの声
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曇り時々晴れ、風の予報は、午後、南西から北の風、2から3ノットと表示されていました。湖から北方向を見ると、左の山を越えて吹いてくる風になります。この風向は、現地入りして二日目の練習で経験しました。風速の幅と、安定しない風向に驚きました。
少し陸上で待機させられ、11時40分に出艇しましたが、やはり、風は安定せず、湖上で13時まで待ち、280度の風、5から6メートルでスタートしました。しかし、2周目のクローズホールドのコースに入った所で風が無くなり中止になりました。
15時になって風速3メートル、風向0度で安定しそうな気配が見えたところで、レースが再開されました。しかし、このレースも、徐々に風が弱くなり、トラぺゾイドの上下を1周し終わった所でコースが短縮されました。結局、男子の1レースが成立し、女子は、何回か、スタートが行われましたが、風向が大きく変化したり、風が無くなったりで、待機のまま中止されました。
男子第1レース、風向0±15度、風速1から3・5メートル、アウターリミットマーク横、1番できれいにスタートしました。1分走った所でタッキングをして、スターボードタック艇の前を通過し、艇団の中央に位置しました。この位置取りで、主導権を握り、第1風上マークをトップで回航しました。2位の艇に25秒差をつけていましたが、これを徐々に広げ、フィニッシュでは3分以上の大差になっていました。
中止になったレースは、スタートの失敗、クローズホールドとランニングに、コース取りのミスもあって、後ろに1艇しかいない順位で走っていました。トップとは大差で、目を覆いたくなるほどでした。レースは、中止されて当然のコンデションでしたが、日本でおこなわれていれば、当たり前のように、どこかのマークでコース短縮の指示が出て、成立していたことでしょう。ここが日本でなくてラッキーでした。
やり直したレースも、風が弱くなった時点で、中止の判断が出ると思われたのですが、全艇がなんとか走れていたのと、風のむらや風向変化がさほど大きくなかったこと、コースを問題なく1周していること、などの理由で短縮して成立させたのでしょう。トラぺゾイドでコースを短縮するのは、ヨーロッパでは珍しく、自分でも記憶がありません。このレースが成立したことは、原田・吉田組にとって、中止になったレース同様、ラッキーでした。
昨日の報告にも書きましたが、ここでは何が起こっても不思議ではありません。湖面全体を見渡し、雲の変化、気温の変化などに気を配り、リスクの少ないコース取りを心がけるべきです。そして、どの様なことが起こっても動揺することなく、戦いを進めていくことが肝心です。
これは、ここだけの特別な戦い方ではありません。どのレースにも言える、当たり前のことです。予測しがたいトリッキーなコンディションであれば、なおさらのこと、基本が大切になるということでしょう。
