デルタロイドレガッタ2009 大会(第4日)報告 5月30日(土) 

小松 一憲

三日続きの快晴となりました。東寄りの風がほど良く吹いて、レースは順調に行われました。全体のスケジュールを1時間早めて10時から、男子の決勝フリートレースを3本、結果を集計したのち、19時から上位10艇による、メダルレースが実施されました。結果かから報告すると、原田・吉田組は、今日、8・10・3位と、まとめ、6位でメダルレースに進出しました。メダルレースは、10位、最終結果、9位でこのデルタロイドレガッタを終えました。近藤・田畑組は、3・4・6位と今日も堅く走り、2位に16点の差をつけて、明日11時からのメダルレースに臨みます。

男子第1レース、11時10分、風向85±10度、風速7から9メートル、1回のゼネラルリコールの後、スタートラインの傾きが修整されました。アウトサイドリミットマークサイド有利の傾向は変わらなかったのですが、本部船寄り、10艇左からスタートしました。スタートしてすぐにポートタックを伸ばすコースを選択しました。トップは左展開のグループで形成され、第1風上マークを9位で回航しました。サイドマーク8位、風下マーク11位、フィニッシュ8位でした。

第2レース、11時50分、風向85±10度、風速5から7メートル、本部船寄り、3艇左から出て即タッキング、右に展開しました。このレースも第1風上マークトップは、左展開のグループから出てきました。原田・吉田組は12位で回航、風下マーク10位、第2風上マーク9位、フィニッシュ10位でした。

第3レース、13時05分、風向80±10度、風速5から7メートル、アウトサイドリミットマーク寄り、10艇右からスタートしましたが、凹んでいたのでしょう、3秒で逃げのタキングをし、スターボードタックの全艇の後ろを通過して右に出ていきました。それでも、風の振れをうまくつかみ、第1風上マークを6位で回航、風下マーク4位、第2風上マーク3位、フィニッシュは3位でした。

このように、原田・吉田組のレースを振り返ると本部船寄りのスタートが多いというのがよく解ります。メデンブリックのレースエリアの風が右展開を必要としていると言えないこともないのですが、本部船寄りは、スタートとしては、大きなリスクなくスタートできると言う意味で、イージーな選択です。アウトサイドリミットマーク寄りを狙うには、強い気持ちと度胸を必要とします。原田・吉田組のアウトサイドリミットマーク寄り、及び本部船寄り集団風下のスタートの成功率は、極めて低く、集団風下にいたっては、OCS率も高くなります。また、ランニングのコース取りでは、集団の中にジャイブしていくタイミングを風の振れを利用するのでなく、他艇との相対的位置関係でおこない、タイミングも中途半端で、どちらかと言うと早すぎる傾向にあり、集団のブランケットの中で走ることが多くなります。以上のようなことを実戦の中で修正し、的確に、そして臨機応変に対応できる選手になってほしいと思います。

女子第1レース、13時00分、風向80±10度、風速5から6.5メートル、本部船寄りの集団の中ではじき落とされ、逃げのタッキングをして右に展開しました。風のシフトにうまく対応して、不利な形勢を挽回し、第1風上マークを6位、風下マーク4位、上マーク3位、フィニッシュ3位と、このレースもしっかり帳尻を合わせました。

第2レース、15時20分、風向75±10度、風速5から8メートル、本部船寄りにできた集団の風下、艇数から言えば真ん中からまずまずのスタートをしました。大きく、ゆるやかに振れる風のパターンに合わせ、風を取りに行く、風を取ってコースの中に寄せてくるというという、基本的な技術があるから風上マーク回航の順位が安定するのでしょう。このレースの第1風上マーク回航も、前レース同様6位、風下マーク5位、第2風上マーク4位、フィニッシュ4位でした。

第3レース、16時45分、風向75±10度、風速4から8メートル、スタートライン中央からやや凹んだスタートになりました。約2分ほど右に伸ばし、タッキングをしました。左に伸ばし始めたところでセールをばたつかせた45フィートぐらいのクルーザーが正面に向かってきました。そのヨットのブランケットに入った為にタッキングをすると、あろうことか、クルーザーも目の前でタッキングし、またブランケットに入るというアクシデントになりました。結局4回の不必要なたキングをさせられました。ここで、コース取りのリズムを狂わせ、第1風マークの回航は12位となりました。風下10位、風上マークが左に変更されて11位。サイドマークは、スピンを張れない角度になっていたのに対し、トップグループがスピンをあげて風下に落ちたために、5位まで上がりました。下マークで4位まで上がったのですが、フィニッシュ30メートル手前で風上突破され、結局5位でフィニッシュしました。

近藤・田畑組としてインターナショナルのレースに初めて出て、フリートレースを終了した時点で2位に大差の16点をつけてのトップ、田畑選手の努力を評価したいと思います。クルーとして、すべての点において不慣れな所の見える現在の状態を考えると、伸び代が大きいという意味で、チームの今後が大変楽しみでもあります。

男子メダルレース、19時00分、風向40度 風速7から8メートル、さすが世界のトップ選手によるスタートでした。スタートラインにまんべんなく並び、どんぴしゃでラインを切りました。左から7艇目のポジションでスタートし、スタート後の走りも見劣りせず、一列になって左に伸ばしました。しばらくして、自分から右方向にタッキングしたのですが、走り負けていなかったことを考えると、少し待っても良かったかもしれません。風上マークを6位で回航しました。風上、風下のコースを3周するなかで、ランニングの走りに、世界のトップクラスと比較して大きな差のあることがわかりました。第1風下マークで8位に落ち、第2風下で最下位の10位、すべてランニングで順位を落とし、引き離されました。クローズホールドもまだまだです。このレースに出たことで見えたものがたくさんありました。これを機会にまた「一から出直す」ぐらいのつもりで、頑張るべきでしょう。

明日は、11時から女子のメダルレースがあります。リコールなどのトラブルを起こさないないように注意し、あまり気張らずに走れば、問題なく表彰台に上がれるでしょう。落ち着いて、レースに臨んでほしいと思います。