キールウイーク2008 報告第2日(6月26日)
2008年06月27日 | コーチの声
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今朝も快晴の天気から始まり、昨日同様9時から雲が出てきました。ただし今日は西の風で、風向が180度違っています。陸から比較的低く、大きな雲のかたまりが、左右、そして真上と不規則に海面上空を流れてきたのですが、そのたびに風向の変化と風速のアップダウンがありました。今日から三日間、午前11時に最初のスタートが始まり3レースが実施されます。第1レースは、風向250±10度、風速8から11m、第2レース及び第3レース共に、風向260±15度、風速5から8m、コンパスで風向を確認しながら雲の厚い方向へ、あるいは近い方向へと走る、このコースの選択はキールに限らず雲がある日のセオリーです。
近藤・鎌田組は、今日の3レース、スタートが安定していました。スタートが安定するとコースの取り方にも余裕が出て、第1風上マークの順位が安定してきます。上マークの順位が良ければ、まずは一安心、後は丁寧にレースをして順位を上げる、あるいはキープすればよいのです。第1レースは、少しタッキングの数が多く、ちょこまかしたコースの取り方をしていました。第1風上マークを5位で回航しました。風下マークの回航後、6位の艇と共に右に伸ばしたのですが、この選択が正しく、次の風上マークでは2位に浮上しました。1位は、6位で回航し右に一番伸ばしたスエーデンでした。ただし、2位まで上がれば文句はありません。
第2レース、第3レース共に本部線寄りに出来た集団の左から4ないし5番手の位置を狙い、きれいにスタートしました。第1風上マークの回航は、第2レースがトップと鼻の差の2位、第3レースはトップでした。どちらもサイドマークまでにトップとなり、風下マークでは2位の艇に15秒の差をつけていました。第2風上マークでは45秒。フィニッシュは判で押したように70秒の大差をつけ、ダントツでフィニッシュしました。
日本への一時帰国、試合前の練習は1日だけ、あわせて、オランダの試合でマストを曲げ、チンタオ用にマスト2本をオランダから送ったこともあり、ベストの状態でこの試合に臨んでいるわけではありません。ただし、それは、ここに出場しているオリンピック代表選手全員に多かれ少なかれ共通するハンディキャップでしょう。チンタオに行って現地で練習をおこなう、あるいは準備期間とする、休養をとる。この時期、各国のオリンピック代表はそれぞれの考えで行動しています。「レーシングテクニックを磨く」、「レースの勘を研ぎ澄ます」の目標を掲げ、この大会への出場を決めました。その意味でも、メダルレースを含め、あと7レース、今日のレースのように、きちっと勝つレースをしてほしいと思います。
キールウイークに女子の470級が登場して21年がたちます。その間、1992年、94年、95年と三回、重由美子選手、木下アリーシャ選手のペアーが優勝しています。また、アトランタオリンピックで銀メダルを取った1996年もこの大会に参加してから現地入りしたと記憶しています。二人が目標とすべき立派な成績を残しているだけではなく、オリンピックをめざす近藤・鎌田両選手に、先達として道を提示してくれていると私は理解しています。
原田・吉田組も今日のスタートは3回ともきっちり出ていました。艇のスピードやコースの選択に不満はありますが、スタートだけでも、何かつかんでくれれば、それで良いでしょう。
レースが終わってハーバーまで、クローズホールドを約1時間、練習しながら帰りました。センターボードを上げ、ブームバングを使い、滑らしながら走る感覚を、ようやくつかみかけたように思います。それを試合というプレッシャーの中で再現するには、まだまだ、一に練習二に練習、三、四が無くて・・・です。
