デルタロイドレガッタ2008 大会報告第4日(5月24日)
2008年05月25日 | コーチの声
![]()
相変わらず、好天が続いています。悪い天気ばかりだった試合前とは大違いです。風も終日、東北東5から8メートルで安定していました。
原田・吉田組の第1レース、風向80度、第2レース及び第3レース共に風向75度、風速も5から8mの範囲で吹き、誰もが普通に走れるコンデションでした。勝敗を分けたのは、スタートを含めたレーシングテクニックと走り(スピードと上り角度)の差です。スタートにおいては、今日もスタートラインに対する自分達の高さ(距離)を見誤り、凹んで出て行くスタートが目に付きました。大変、もどかしく思うのですが、根気良く成長を見守るしかありません。スピードに関して言えば、毎日、いろいろ試行している為に「これで行く」というものが見つからない状態で、レースをしているのでしかたありません。前大会(フランス・イエール)のセールとマストで戦えば、もう少し違った結果になっていたでしょう。成績を取りに行くのであれば、レースをテストにしているこの状態は間違いです。かわいそうかもしれませんが、今は、近藤・鎌田組のチューニングパートナーの役割に徹し、色々と勉強をしてくれることに期待します。
男子は、本日午後6時より上位10艇によるメダルレースが実施されました。スターラインが陸上から250mほどの所に作られたコースだったので、私達は、全員で陸上から観戦しました。現在の力では、原田・吉田組が、そこで走っていないのが当然と思われる完成度の高いセーリングを見ることができました。まさにオリンピックの前哨戦でした。
近藤・鎌田組は、第1レース、ゼネラルリコールの後、ブラックフラックの上がったスタートで、ラインの中央を狙ったのですが、並んだ時に凹んで待ち、その後、メインシートも絞り遅れるスタートになりました。第1風上マークは11位で回航し、下マークで10位、第2風上マークで6位にあがり、そのままの順位でフィニッシュ。
第2レースは、本部船横から2番手で出て、右に即タッキング、そして左に返すコース取りでした。上マークは4位、ちなみに1位で回航したイギリスは、リミットマークのそばからスタートしていました。2回目のクローズホールドのコースで2位に上がりましたが、ランニングで追いついてきた3位のスエーデンに対し、下マークに近くなってから外側へのジャイブを自分からして、回航時点でインを取られるかたちとなり、3位になってしまいました。
第3レースは、40秒前までリミットサイドの下一番を狙っていたのですが、オランダの若手の選手に1番の位置を取られ、2番手となりました。位置を譲ったのは仕方ないにしても、号砲の5秒前にオランダも、右に並んでいたイギリスもメインシートを締め出したにもかかわらず、3秒前に締める消極さで、あっさり2線にさがってしまいました。ここからタキングして右に出たのですが、最初から右狙いの艇をのぞき、スターボードで走ってくる全艇の後方を通過しなくてはなりません。第1風上マークは12位、下マークで15位に落ち、フィニッシュは11 位となりました。誰でも普通に走れる順風域で、しかも風向も安定しているとあっては、スタートを失敗し、マストチューニングもあっていないということになると、大体12位から15位の回航が精一杯です。その後、盛り返しても10位前後、このパターンが、今回は良く見られました。
男子56艇が先に出て行ったスタートラインを使って、30艇に満たない数の女子が出るのですから、楽なはずなのですが、スタートの局地的(自分の左右の艇)な戦いに負けています。第3レースでのスタートも鎌田選手は「行ける!と言ったのですが・・」と言っていました。男子の吉田選手も「メインシートを絞り込む前に、どうしてもバウを風下に振ってしまう・・」と言っています。彼らの言葉を借りるまでもなく、スタートの出遅れ(失敗)の大半の原因を作っているのは、ラダーとメインセールを操作するスキッパーです。性格的な問題、経験的な問題、技術的な問題、いずれもスキッパー自身が克服しなければ、永遠に失敗を続けることになるでしょう。
当たり前ですが、まだまだ勉強が続きます。
デルタロイドレガッタ 470級女子成績
Delta Lloyd Regatta 2008
