デルタロイドレガッタ2008 大会報告初日(5月21日)
2008年05月22日 | コーチの声
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三日前から好天が続いています。今日から、オランダ・メデンブリックでのレースが始まりました。470級女子28艇、男子56艇と参加艇は例年の半数しかありません。少し寂しい気もしますが、男女ともオリンピック代表が約半分、その他、各国代表のチューニングパートナーとロンドンを視野に入れて活動を継続したり、新たに始めたチームが参加しています。4日間で1日3レース、計12レースが予定され、最後に上位10艇でメダルレースがおこなわれます。
11時から男子が3レース続けておこない、続いて14時30分から女子が3レースの日程になっています。このスケジュールでいくと、女子が終わるのはだいたい19時になります。男子の参加が60艇未満の為、男子のグループ分けが無く、その関係で、明日からは、男子の11時スタートに引き続き、女子がスタートするよう、さっそく変更されました。
風は、大会のインフォメーションボードに張り出された予報がおおよそのところあたっていました。午前、東北東、5~6m、昼に左(北東)に回って少し落ち、午後、北北東方向に振れて、夕方にかけ10mまで強まるというものでした。ディンギーのレースでは、予報もさることながら「目視」が、より大切であると私は考えています。今日に限って言えば、水の色が黄土色の為か、また空や水面、走っているヨットをチェックしても風向と風速の変化を予測することが難しく、加えて突然変化するのには困りました。
原田・吉田組は、3レース共にスタートラインの約3分の1、リミットマーク寄り、集団の真ん中から出遅れのスタートをしていました。号砲後、すぐにタッキングして右に出て行く展開だったのですが、タッキングを躊躇するほんの10数秒が、その後の展開をさらに更に苦しくしていました。第3レースは、フレッシュウインドのエリアに出たところでスターボード艇の前を横切って抗議され、720度のペナルティーターンをするおまけまで付きました。風速が上がると予測し、マストチューニングを間違えたということもありますが、しっかりスタートできなかったことが今日の敗因でしょう。特別良いスタートである必要はありません。普通に出て行き、自分の行きたい方向にまずは走る、言葉で表現するのは簡単ですが、この「普通」というのがなかなか難しいのです。スタート成功の確率と成績はほぼ平行に推移するでしょう。今年の遠征期間中にスタートテクニックの一部でも良いので、自信にできるくらいのものを、ぜひとも会得してほしいと願っています。
近藤・鎌田組の第1レースは、15時30分、風速4から5m、風向10度、スタートライン4分の1、リミットマーク寄りの位置でメインシートの絞り遅れ、凹みスタートとなりました。スタート後、即タキングをして、右に伸ばしたのですが、風は左から20度近く振れて入ってきました。それでもなんとかしのいで18位で回航しました。トラペゾイドのインナーコース、第1風下マークまでは順位を上げることができなかったのですが、第2風上マークへのクローズホールドが見事でした。江ノ島の北風コースで見せる近藤・鎌田組の的確な振れタックが再現されたかのように、このレグ一本で8位に上がってきました。フィニッシュも8位だったのですが、フィニッシュ後、イギリスのコーチが私のほうに寄って来て、拍手と共に親指を立てるゼスチャーをしていました。やはり皆が注目していたのでしょう。
第2レースは、風が落ちて、3から4m、風向も330度に変化していました。本部船寄り、3番手からきれいなスターをしました。少し走ったところでタッキングをして右に伸ばしました。途中3回ほどタキングをしてコースの右半分に出たのですがその時点ではほぼダントツになっていました。ところが風が急速に2mまで落ち、右に最後まで伸ばした3艇を除いてほぼ全艇の走りが止まりました。それまでの貯金があって、第1風上マークを4位で回航し、その後、フィニッシュまで変わらず4位となりました。
第3レース、18時15分、3・5から4・5m、50度で始まったレースでしたが、スタート後、5分経過したところで風速が9mまで上がってきました。上マークを4位で回航したのですが、上位の1、2、4、5位回航の艇がブラックフラッグで失格となった艇でした。スタートライン、リミットマーク寄りから出た4艇が飛び出したのでしょう。近藤・鎌田組はその4番手、後から聞けば、位置がラインに対して高く「出たな」と思ったそうです。なんともったいない、スタートをしたことでしょう。まだ9レース有るから大丈夫といえば大丈夫なのですが、何も無理をする必要のないレース初日、オリンピックに向け、仕上げの時期に、それがうっかりであれ、なんであれ、慎重さを100パーセント出して臨まなくてはならないブラックフラックのスタートで簡単に失格してしまう、そのあっさりさが残念です。
気持ちをもう一度引き締めて、明日からのレース、毎日が初日の謙虚な気持ちと、戦う為の強い気持ち、そして広い視野を持って、百戦錬磨の武者のように冷静に戦ってほしいと思います。
デルタロイドレガッタ 470級女子成績
Delta Lloyd Regatta 2008
