2008年第二次ヨーロッパ遠征に出発します
2008年05月15日 | コーチの声
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第一次ヨーロッパ遠征(滞在2ケ月)に続き、5月15日、第二次ヨーロッパ遠征に出発します。滞在は同じく約2ヶ月でオランダ、イタリア、ドイツで3試合おこなってきます。途中、私と女子チームは6月20日のセーリング連盟の壮行会に合わせ、一週間、一時帰国する予定です。
第一次遠征期間中のヨーロッパは、例年に無く天候が悪く、寒い日が多かったのですが、この帰国滞在期間中(17日間)も五月晴れは数えるほどで、雨ばかりが印象に残りました。とは言え、7日間、海に出たのですが、コンデションは、微風から強風まで満遍なくあり、好条件でテストができました。おかげで、当初の目的だったオリンピック用に発注した新艇(2艇)の確認も、短時間に効率良くできました。
同時期、世界ランキング1位のイタリアは、イスラエル、スイスと共にローマの少し南、ピサの近くで微風と潮流のある海域でトレーニングを実施。アメリカ、チェコ、スロベニア、オーストリアはイタリア国境に近いスロベニアでチョッピーな波と潮流のある海域で・・・。いずれからも「一緒に練習しないか」と、誘いを受けました。また、強風スペシャルのオランダからは、オランダ選手権の事前練習で、と声をかけられています。
第一次遠征で出場した3試合の結果は、それぞれ6位、2位、1位でした。ランキングトップまで、あと一歩です。昨年の春から注目されだし、今では、近藤・鎌田組が強風から微風まで、世界で一番コンスタントに成績を残す(走る)チームであると、認識されていることでしょう。世界の選手、コーチのチェックがきつくなっていることを実感するのですが、裏を返せば、私達にも世界の選手の情報が入ると言うことになります。世界のトップ選手達の中にあって、一挙手一動を見られていますが、こちらも自分の目と耳で動向を察知しています。こうしてオリンピックに一歩一歩近づいてく、この状況こそ、私の望むところでした。
時間には切りがありますが、やりたいことは、一つ経験するとまた一つ増えるといった具合です。これは「常に進化することを宿命づけられたスポーツの特性で普遍的なもの」と割り切らなければいけないのでしょうか。これまで、ことあるごとに「足元を見据え、一歩一歩」と選手に言ってきましたが、私自身にも、今一番必要な言葉ではないかと思います。
この1週間、効率良くテストできた理由に、風のコンデションのほか、男子の原田・吉田組の存在があげられます。私は、茶化して「原吉研究所」と呼んでいます。守るものなど、何もない彼等は、艇もマストもセールも、艤装品から装備品に至るまで、色々使い分け、試みることができます。その経験は、彼らのセーリングの幅を大きく広くげてくれることになるでしょう。彼等で試して、良いものを近藤・鎌田組にフィードバックする。この手法が可能かつスムーズになったのは、ヨーロッパ遠征の後半からです。風速6メートル以上のクローズホールドにおいて、原田選手のセーリングが、男子のインターナショナルレベルに達したからである、と私は見ています。近藤・鎌田組にとっては、彼女達が積み上げ、研ぎ澄ましてきたフィーリングをバラバラにすること無く、石橋を叩いて渡るように、慎重に新しいものにトライしていくことが可能になりました。
原田・吉田組は、いくつかのレーシングテクニックを向上させれば、第二次遠征で、世界のオリンピック代表を相手にインターナショナルへのデビューができると、私は評価しています。
応援してくださっている大勢の皆さん!このところお世話になることの多いメディア関係の皆さん!これまで同様、どうぞ暖かく、そして楽しみに見ていてください。また一回り逞しく、チーム・アビームは変身して帰ってきます。

新艇テスト・葉山マリーナ沖
