2008年イエール大会報告 第4日(4月23日)

小松 一憲

南仏・プロバンスらしい青空と暖かい一日になりました。レース開始時刻、11時の風は、南南西、1~2メートルと弱く、30分後、3~4メートルの風が入ったところでレースが始まりました。風向は始め、225度±10度でしたが、レース中に90度、左に振れました。この振れが、男子は、最終風下マーク回航直前だった為にレースが成立、第2風上マークに向かう途中の女子は、途中で中止され、再レースすることになりました。

原田・吉田組は、リミットマーク寄りに集まった艇団のほぼ中央からスタートしました。スタートライン風下から見る限り、素晴らしいスタートをしたかのように見えたのですが、OCS、他の競技の用語を使えばフライングでした。風上マークを4位で回航し、一時、2位に上がる走りをしていました。

第2レースは、110度のコース設定、風速4から6メートルで始まりました。本部船寄りからスタートして右に展開しました。本人達から聞けば、本部船寄りの右から3番手に並んでのスターだったそうです。左に展開したグループが上位でフィニッシュし、原田・吉田組は、半分ぐらいの順位だったでしょうか。ところがこのレースもOCSでした。

プリンセスソフィア(スペイン・マヨルカ)のレースも2回のOCS、今回もまた同じくOCSを2回してしまいました。スタートは、解りきったことですが、人の後ろから出れば失敗スタートとなります。そこで人の前から出ようとするのですが、強引一辺倒であっては、ただの無謀スタートです。それなりの計算が必要です。スタートラインを設定している、レースコミッティーの特徴や動き、スタートラインと自分の位置関係、自分の前後の艇の動向だけでなく、時には選手の性格や特徴といったものを考慮しなくてはなりません。操船技術は勿論、それらを全てひっくるめて、スタートのテクニックと言うのです。1試合に2回のOCS、近藤・鎌田組も過去に3回というのがありました。今はまだ許される時期でしょう、「そのうち、きっと上手に・・・」に期待します。

近藤・鎌田組は、中止になった第1レース、ライン中央から、スピードに乗った素晴らしいスタートをしたかに見受けられたのですが、OCSでした。このOCSは、レースが中止され、やり直しになったことで、助かりました。しかし、その後、今日、実施された3回の全てのレースで、出遅れの失敗スタートをすることとなりました。これで、今日までの7レース、全てのスタートが出遅れの失敗スタートをしたということになります。自分の右側から出たほとんどの艇の後ろをすり抜けていき、そこからコースを取りなおすのですが、微風や強風では、取り返しが付いても、誰もが普通に走れる中風域では大きなダメージとなります。今日のように、風向が安定していれば、その傾向は特に顕著です。第1マークの回航順位は、第1レース10位、第2レース11位、第3レース15位と苦しいレースを強いられるのです。フィニッシュ順位も、それぞれ6位。7位、17位という結果で、それを良く示しています。

明日のスケジュールが発表されました。今日、3レースを実施した女子は1レース、男子は2レースが予定されています。3月9日に日本を出発したこの遠征も、明日、そして明後日が最後のレースとなります。だからと言って、特別何をしろというわけではありません。最善を尽くし、次につながる良いレースをしてほしいと願っています。


オリンピックウィーク470級女子成績
http://sof.ffvoile.net/results/470w.htm