2008年イエール大会報告 第3日(4月22日) 

小松 一憲

天気予報どおり、朝から西北西の強風が吹きました。いつもの時間に出艇準備を始めましたが、海面の状態を見て、少なからずの選手が、レースの実施が不可能で、陸上待機ないし中止になることを予想したのではないでしょうか。しかし、10時に掲揚された信号は、470級男子、レーザー級及びレーザーラジアル、RSX男子は実施、その他は中止というものでした。

この大会は、今回で40回になります。私が始めて参加したのは第8回(1976年・モントリオールオリンピックの年)大会でした。オリンピックへの参加が決まっていた、日本代表選手全員(3種目、補欠を含め7名)で参加しました。以来、選手として、そしてコーチとして数多くイエールを訪れ、その数は、正確に思い出せないほどです。その経験から言えば、今日のような強風のコンデションで、イエールのレースコミッティーが下す決定は、なぜか昔から、470級とフィン級だけは、他のクラスを中止した時でも実施する特徴がありました。このクラスを担当するレースコミッテーの伝統でしょうか、あたかも、それを誇りにしている感があります。ただし、今日に限っていえば、フィン級は、始めから中止になりました。

レースは、陸に近い、RSXのコースを使いました。陸に近い為、波は小さくて風が断続的、9から14メートルのコンデションで11時20分に始まりました。最初のグループが風上マークを回航し、次のグループがスタートしようとした頃から、風速が上がりだしました。マックスが16メートルをオバーし、18メートルを瞬間的に越える風になったところで中止になりました。原田・吉田組は、上手にポジションを取って、良いタイミングで走り出したところでもありました。

何度となく沈をし、マストを破損して帰る艇もいました。しかし、レースを実施しようとしたレースコミッティーを非難する声は、どの国の選手からも聞こえてきません。これが、オリンピック種目のインターナショナルの感覚なのです。世界のスタンダードといっても良いでしょう。日本のヨット界だけしか知らない選手には、残念なことですが、理解できないかも知れません。インターナショナルな選手達と肩を並べ、そして、評価される為には、避けては通れない、「強風」の関門があります。

明日から、風は落ち着いてくるとの予報です。どのような風が吹こうとも、力の限りを尽くして戦うだけです。


オリンピックウィーク470級女子成績
http://sof.ffvoile.net/results/470w.htm