2008年イエール大会報告 第2日(4月21日) 

小松 一憲

午前7時に大変な雨が降った後、上空の雲が急速に無くなって、久々にプロバンスの青空が広がりました。前線が通過して、一旦、凪があり、その後、時間の経過と共に南西の風が強くなりました。定刻の11時ぴったりにレースが始まりました。風速は6から8メートルでした。470級男子の最初のグループが2回、ゼネラルリコールを繰り返したところで、レースコミッティーは、スタートラインを設定しなおしました。リミットマークが高く、スタートラインの傾きが大きすぎて、ゼネラルリコールになっていると判断したのでしょう。スタートが再開された11時40分の風速は、7から9メートル、時折11メートルの風も入ってくるようになりました。第1レースに引き続き、13時から第2レースがおこなわれました。風速は、9から11m、ガストで12メートルと言う具合に、徐々に上がってきました。風向は、240±10度で安定していました。波は、イエールの砂州によってブロックされた風波で、湾全体が、昨日に比べればフラットでした。

原田・吉田組は、第1レース、リミットマーク寄りの4番手に並び、スタート10秒後にタキングして全艇の前を横切って右に出て行くという、快心のスターをしました。第1風上マークの回航は、3位でした。リーチングのコースで1艇、ランニングで4艇と、少しづつ後続に追い上げられフィニッシュは11位になりました。あれほどのスタートをしておきながら、と思うのですが、今日のところは、合格点を上げても良いでしょう。ただし、明日、同じ展開になった時は、リーチングでの技術的な改善点も、ランニングでのコース取りも、しっかり修正して戦ってほしいと思います。

第2レースは、本部船寄りの集団の風下で、少しバラけた所からうまく出たのですが、風上からスピード良く走ってきた1艇にかぶせられ、逃げのタキングをしました。右に出たのは悪くなかったのですが、右方向に行き過ぎました。右方向は、海の色が茶色に濁っていました。川から流れ出た木の枝や草がたくさん浮いているエリアでした。心配した通り、ラダーに大きな木の枝を引っ掛けてしまったとのことでした。このエリアの危険性を近藤・鎌田組には伝えることができ、回避することができました。しかし、これも本来、自分で察知するレベルのベーシックな問題(コース・ストラテジー)と言えます。悪るかった第1風上マーク順位から追い上げて、13位でフィニッシュしました。

近藤・鎌田組は、リミットマーク寄りに集まった艇団の3分の2の場所に並び、スタートしました。今日もまた、走り出しのタイミングが遅く、風下艇に前に出られてしまいました。逃げのタキングをして、スターボード艇の後ろをすり抜け、右に出ました。その後の展開としては、左海面を使ったのですが、特に右も左も無かったように見受けられました。走りが良かったのでしょう、第1風上マークを4位で回航し、第2風上マークで2位に浮上しました。最終風下マーク手前で、後続に追いつかれ、ひやっとする場面もありましたが、フィニッシュまで順位を守って2位となりました。

第2レースは。本部船寄りに集まった艇団の、ほぼ中央から出ました。このスタートも、風下艇に比べ、走り出しが遅く、全く同じパターンで一度右に逃げました。海水が変色しているエリアの手前まで走ってタッキングをし、左にコースを取りました。第1風上マークは、トップで回航しました。リーチングで2番手と15秒の差ができたので、抜け出していくのではないかと思われましたが、ランニングで風上マークを4位で回航したフランスに追いつかれ、第2風上マークでは、一艇身前に出られてしまいました。2位に後退し、さらにランニングでアルゼンチンに追いつかれ、風下マークでルームを取られ、結局3位でフィニッシュしました。

オランダが今日の第2レースをトラブルの為、途中でリタイヤーしました。順位を落としたオランダに代わって、フランスが1位、そして今日、一番安定した成績をとった近藤・鎌田組が2位に浮上しました。成績に関しては、まだ2日目ですから何も言うことはありません。

昨日、今日の改善点をしっかり修正し、昨日よりも今日、明日よりも明後日、より良い(上手な)レースができるように最大限、努力すべきです。競争相手達も、今日と同じ相手ではなくなっているはずです。しっかり変身(技術的な修正、スピードの修正、精神的な修正)して出てくるのがトップ選手達なのです。


オリンピックウィーク470級女子成績
http://sof.ffvoile.net/results/470w.htm