2008年イエール大会報告 第1日(4月20日)
2008年04月21日 | コーチの声
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悪天候になるとの予報がぴたりと当たりました。雨は朝からぱらつき、日中(レース中)、いったん止みましたが、午後2時を過ぎる頃から、本降りとなりました。風向90度、風速9から11メートル、波高約1m、短い波長のコンデションで定刻11時にレースが始まりました。470級男子2グループ、女子、フィン級が、一つのコースでレースをおこない、10分づつの間隔でスタートしました。
原田・吉田組は、リミットマーク寄りの4番手で無難なスタートをして、左に展開しました。スピードも高さも悪くなく、スタート前のプラン通り、左に伸ばしていきました。第1風上マークには、かなり良い順位で到達するのではないかと思われたのですが、後から聞けば、左に伸ばした集団が、そろってオーバーセールしてしまったとのことでした。一番左に位置していた為にダメージも大きかったのでしょう、風上マークの回航順位は、30番前後で、フィニッシュは、22位でした。
第2レースは、風速が平均で1.5mほど上がり、マックスは12mを越すほどになっていました。原田・吉田組は、第1レースとほぼ同じ位置から、このレースも無難なスタートをして、左方向に伸ばしました。第1風上マークを6位で回航し、第1風下マークでは4位まで上がりましたが、フィニッシュは6位でした。
オーバーセールの失敗は、レーステクニックの基本的なミスで、言い訳の許されないものなのですが、スタートが二つとも、しっかりと出れたこと、9から12メートルの風速域で、インターナショナルの選手達とそれなりにレースができるクローズホールド及びランニングの走りができたこと、この二つは、両名にとって自信の持てる経験で、貴重な財産です。このようにして財産を増やし、それに磨きをかけ、落ち着いてレースができるようになれば、世界のトップ選手達と肩を並べる日は、遠からず訪れるでしょう。
近藤・鎌田組は、リミット寄りの2番手から、まずまずのスターをしたように見受けられました。しかし、リミットマークのボートが出していた長いアンカーラインが計算に入っていなかったようで、クリアーできずにラインの手前でタッキングしました。出走37艇のほぼ90パーセントの艇の後方をかすめて右に出て行きました。少し走ったところで、90パーセントの艇が左に伸ばすのを追いかける形でタッキングしたのですが、この時点では、苦しいレース展開が予想されました。しかし風上マークを8位で回航し、下マークで5位、フィニッシュは、4位まで上がってきました。よほど走りが良かったのでしょう。悪いスタートからの上マーク順位、それに続く追い上げを目の当たりにすると、他の女子のレベルが低いのではないかとさえ思えてくるから不思議です。
第2レースは、スタートラインのほぼ中央、集団の真ん中からのスタートを選択しました。しかし走り出しのタイミングが遅く、スタートしてすぐ風下艇のホープレスに入り、2列目に後退しました。逃げのタキングをせず、しばらくその状態を続けているのを見て、第1レース以上に悪い展開を予想しました。しかし、このレースもまた、第1風上マークをシングルで回航し、風下マークまでに6位に上がり、第2風上マークでは3位になっていました。ランニングのコースのほぼ真ん中で前を走るアメリカがおそらく波に突っ込んで、風圧に耐え切れなかったのでしょう、マストがスプレッダーのところで二つに折れました。この時点で2位に浮上したのですが、ジャイブ後のポール差し替え作業の間に沈をしてしまいました。近藤・鎌田組のレース中の沈は、ほとんど記憶にありません。先を行くアメリカのアクシデントを見て、恐怖感が一瞬よぎったのでしょうか、このような風と波の中でのジャイブは、テクニックは勿論ですが、強い気持ちを持ち続けることが大切です。気持ちと舵の動きは連動していると言っても過言ではありません。この沈で2位から10位に落ち、フィニッシュしました。
今日の2レースを安定して走れたのは、トップのオランダとフランスだけでした。この両艇に対し、悪いスタートをしたにもかかわらず、追い上げて、途中、見劣りせずに走れていたところを見て、2007年ポルトガル・カスカイスでの、強風の世界選手権からワンランク、バージョンアップしたことを実感しました。レース初日、スタートの失敗や沈など、大きく順位を落としてもおかしくないミスがありました。幸い、大事には至らず、トータルで4位にいます。いつもいつも同じことを言うよですが、レースはこれからです。一つ一つ、一喜一憂することなく、冷静に坦々と。
オリンピックウィーク470級女子成績
http://sof.ffvoile.net/results/470w.htm
