2008年 470級世界選手権 最終目(1月30日)
2008年01月31日 | コーチの声
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雲が点在する晴れの天気、今日の最終日は、トップ10位以内の選手が出場するメダルレースと、11位以下の通常のフリートレースが男女それぞれおこなわれました。近藤・鎌田組は、昨日までの総合順位が14位だった為、メダルレースには進出できず、フリートレースで戦うこととなりました。レースは、シーブリーズがまだ本格的に入ってこない12時にスタートし、240度、3mのコンデションでおこなわれました。
日本女子のオリンピック代表選考の決定が今日まで持ち越すとは、正直なところ考えていませんでした。少し前に流行した言葉を使うなら想定外だったとでも言うのでしょうか。昨日までの得点で吉迫・大熊組が逆転するには、今日のレースで1位を取り、近藤・鎌田組が出場19艇のビリとなる、または、2位となったなった時に失格する、この二つの極めて可能性の少ない厳しい状況でした。近藤・鎌田組にとっては、楽なレースだったはずです。ところが、スタートラインの、やや本部船寄りから普通のスタートをしたかに見えた近藤・鎌田組でしたが、早すぎる艇があることを示すX旗が掲揚されたのを見て動揺してしまいました。自分達も出てしまったのではないかという不安を払拭する為に、スタートラインを切りなおす行動に出ました。スタート時の指示は、両サイドのエンドを回って解消しなけれならないことを示すI旗が上がっていました。この旗を見ていない、あるいは理解していなかったなどとは、100パーセント考えられません。レースに出場し始めた小学生の時からなじんできた旗なのです。スタートの解消の方法を間違えて、そのままレースコースに戻っていきました。途中、この間違いに気づいたそうですが、そこで良く気を取り直し、走ったと思います。正真正銘のビリからスタートして、上マークを13位で回航しました。その後、着順6位まで追い上げ、フィニッシュしました。先頭を走った2艇が、早すぎるスタートをして戻らなかった艇でした。吉迫・大熊組2位、近藤・鎌田組は4位のフィニッシュでした。結果的にポイントで大きな差を付けて、代表に決定しました。
国内でおこなわれた選考レースの後、怪我をして1ヶ月半の練習のブランクがありました。私自身の感想ですが、前哨戦のセールメルボルン初日にブランクの影響を感じたところから「少し変」の感覚が生まれ、それをレースの終盤には解消できたと思ったのですが、意外と根が深かったようです。しかし二人は、練習を再開してから短い時間で調整し、よくここまで頑張りました。私は、世界選手権のタイトルを目標にしてきましたから、少なからずの敗北感を感じています。ただし、気力を失ったわけではありません。山の頂に至るには、これからが急斜面、チャレンジします。
今回のレースで、これからやらなければならないことが、しっかり見えてきました。メンタル的に厳しいプレッシャーを潜り抜けたことで近藤・鎌田組は、さらに強くなり、謙虚な気持ちで練習やレースに取り組むことができるでしょう。このステージを演出してくれた競争相手への感謝と自分達をバックアップしてくれている人達への感謝を忘れることなく、大きな目標に向かい、一から出直す気持ちで努力してほしいと願っています。
以上、報告を終わります。
