2008年 470級世界選手権 4日目(1月27日)

小松 一憲

シーブリーズが午後に強くなるという天気予報通りのコンデションとなりました。11時からの第1レースは、4mから6m、255度。一度陸上にもどり、成績が集計され、決勝シリーズとして再開した第2レースの14時40分のスタート時は、6mから8m、200度。この風は、第2レースが終了する一時間のうちに9mから11mまで上がってきました。第3レースは16時からスタートしましたが9mから12m、185度。このように、今日は、風軸が左へ左へと変化しながら風速が上がっていき、それに伴って波長の短い高い波も立ちました。

第1レースは、アウトサイドリミット寄り5番手からうまく飛び出し、コースのとり方、スピード共に良く、フランス(ランキング2位)との争いにも勝ち、第1風上マークをトップで回航しました。2位との差は15秒でした。ランニングのコースに入ってから下マークを見間違うというハプニングで2位に後退、第2風上マークまでのクローズホールドで、フランスを抜き返し、再びトップに立ちました。ランニングのレグでまたまたフランスに追いつかれ、最終下マークでは3位だったアメリカにも抜かれ、3位でフィニッシュしました。

今日の第2レースから、決勝シリーズが始まり、予選シリーズ上位28艇で形成されたゴールドグループでの戦いとなりました。風速域は、強風の練習をこなし自信を持っていた6mから11mでした。スタートでは、アウトサイドリミットマークを狙った艇団10艇ほどの塊からはじき出され、号砲直前にタッキングを余儀なくされ、全艇のスターンを通過して右に出ていきました。その後、左に展開した集団を追ってタッキングをしました。調子の良い時と比べると艇速が無く、風上マークは16位で回航することになりました。スピンのリーチングで良く走り、サイドマークを回航する時には10位近くまで上がりました。次のランニングのコース取りに、上らせすぎの強引な走りが目立ち、下マークまでに順位を大きく落としました。最後は、フィニッシュのリーチングでスピンを張り、スピンを上げずに走っていた数艇をフィニッシュライン直前で抜いて13位となりました。このレースで特に印象的だったのは、タイトリーチングの走りでした。

第3レースは、スタートライン中央から出たのですが、早すぎるスタートをしたチェコなど数艇に風上に出られ、第2レース同様、逃げのタキングをしなければなりませんでした。スターボード艇の後ろを通過して右に出る展開となりました。ここでもスピードと上り角度にいつもの精彩が無く、上マークは20位の回航となりました。その後15位ぐらいのところまで上げたのですが、最後は気持ちの問題もあったのでしょう、ずるずると落ちて23位というワーストのレースになってしまいました。

さすがにオリンピックイヤーです。各国の選手が一段とレベルアップしてきました。決勝レースになってレベルが高くなり、スタートも厳しくなりました。しかしこのプレッシャーを突破できる気力とテクニックを持っていたからこそ、現在の世界ランキング4位に上がってきたはずです。強風でも、あっさり走り負けするレベルではないはずです。じつは、この「・・はずじゃない」という気持ちが災いして、ちょっと悪くなった時のリカバリーが阻害されているように思えます。セールメルボルンの第1レースでも見られた特徴的な傾向です。ワンランク、ステップアップ(成長)する為に乗り越えなくてはいけない壁なのでしょうか。

決勝も今日が初日です。まだ三分の一です。これらの言葉は異口同音、再びと言うか、これからも、ずっと言い続けられるのでしょう。もう一度、心身、艇共に、きちっと修正し、今風に表現すればリセットでしょうか、明日からのレースに挑戦すべきです。