ロンドンへ向けて アーカイブ

第1次沖縄合宿

Team ABeam スタッフ

恒例となった冬の沖縄合宿、いよいよオリンピックイヤーの今年は例年にも増して厳しい鍛錬の合宿となります。
特に男子チームは 、 日本代表権獲得がかかっている5月のバルセロナでの世界選手権まで時間がありません。
小松監督は、男女とも今回特に基礎体力アップに重きをおき、海上練習はもとより、陸上でのトレーニングを重視したプログラムを組みました。

さて、彼らの1日を追いますと、ざっとこんな感じです。

朝6時30分から1時間、ウォーキングとストレッチ、宿舎を出発する頃はまだ夜が明けていません。
鼻を摘まれてもわからないほど明かりの無い島の道を、ひたすら岬に向かって歩きます。

岬の山頂にて、美しい朝焼けを背景にストレッチ。

宿舎に戻って朝食。海上で食べられるようにそれぞれ、自分たちの昼食を作って持っていきます。
おにぎりが定番で、中身をいろいろ工夫します。これも楽しみの一つです。

スレンダーなスキッパー原田選手、体に似合わずいつも大きなおにぎりを作っていきますが、ほおばった瞬間、胸につかえてむせている光景もしばしば。これもご愛嬌です。

朝10時前から午後4時ぐらいまでは海上で、みっちりセーリング。

陸上に戻ると約2時間、傍目にもかなりきつそうなフィジカルトレーニングをこなします。



入浴を済ませて夕食をとり、8時ぐらいからミーティング。反省と分析をして、1日を振り返ります。
10時近くには、就寝。

新年の始動から間もないチームは、体が慣れてきていないこともあるでしょう、かなりキツそうです。
このところ雨続きの天候のおかげで渇水の心配が無いため、お風呂にお湯をためて入れるのがせめてもの救いです。

今日1月23日は旧暦の元旦です。
第1期沖縄合宿は中盤の折り返し地点。明日からの1週間も実りある日々にするのも、そうでないのも各自の意志の中にあります。

セーリング470級女子 日本代表候補に内定しました

Team ABeam スタッフ

チーム・アビーム 近藤・田畑組は、2012年ロンドンオリンピック セーリング470級女子の日本代表候補に内定しました!みなさまから頂きましたご声援に心から御礼申し上げます。

また、原田・吉田組のセーリング470級男子は世界選手権で日本代表内定条件を満たすチームが出なかったため、代表選出は2012年5月のバルセロナでの470級世界選手権へ持ち越しとなりました。
引き続きご声援のほど宜しくお願い申し上げます。

パース合宿!

さて、今年最大のクライマックス、ロンドン・オリンピック、日本代表候補選手(チーム)を決定する重要な大会、『2011 ISAF世界選手権』まで、余すところ およそ2ヶ月余り。
12月の開催地、西オーストラリアのパース、フリーマントルの海に一番乗りしたのは外でもないチーム・アビームの選手達でした。

誰もいない海、自分たちだけの海を満喫しています。
「まだ誰も来ていない、練習もしていない。だから落ち着いて自分たちのメニューがこなせる。
ローカルな海況、海の状況、風の様子、一日でも早く慣れて、少しでも違和感を取り除く、自分のホームポートのようになること。これが目標です」と小松監督。

まだ、フリーマントル・ドクターは来ないけど、ISAFワールドのチェアマンである、かの『ピーター・ギルモア』が表敬訪問に来てくれました。

「中学生の時、写真で見ていた人だ…」と原田選手。

北京五輪470級ゴールドメダリスト、べリンダもやってきました。

地元メディアも放ってはおきません。

この大会はオーストラリアでも超一流のセーラーが組織を運営しているのが豪華です。
ピーター・ギルモア以外にも1983年オーストラリアにアメリカズカップをもたらした『ジョン・ロングレイ』がジェネラルマネージャーを務めています。

南半球、パースは丁度日本でいうところの春、自由に飛び交うオウムも花の蜜を吸いに来ます。
人間がそばにいてもお構い無く夢中です。

このオーストラリアを代表する真っ赤なブラシツリーに興味しんしんの小松監督、遂に花を食べてみました。なかなかの味だそうです。

チーム・アビームのパース、フリーマントルの合宿は、まだまだ続きます。

ヨーロッパ遠征 その後

8月、イギリス、ウエイマスで行われていた『ロンドン・オリンピック2012』のテストイベント、いわゆる“プレオリ”を終えて、ひとまず3月からスタートした今年のヨーロッパ遠征に一区切り。
チーム・アビーム、それぞれフィジカルな調整をしながらも、つかの間の休息を日本で過ごしました。


そして9月に入ると、和歌山ナショナルトレーニングセンターで行われた『和歌山インターナショナルレガッタ』に、男女とも出場。

海外からのエントリーはイスラエルの470級女子チーム、ギル・コーヘン/ヴェレッド・ボースキラ組。
海外遠征では、いつも顔を会わせる旧知の仲、話がはずみます。

チーム・アビーム 男子、原田/吉田組は総合優勝。女子、近藤・田畑組は5位でした。

ウェイマスより

こちら、Sail for Gold レガッタ会場のWeymouth and Portland National Sailing Academy!
今年のプレオリ、そして来年の本番、と オリンピックを見据えた、大会周りの様子をご紹介しましょう。

まずは、我々にとって、お馴染みのプレスセンター。
選手はスタート前のポジション取りが重要ですが、我々プレスも朝なるべく早く来て場所取りします。
なぜなら、電源の確保!これが熾烈な戦いなのです。

記事を書くにも、写真を取り入れるのも、編集するにもパソコンをつながなければ何も始まりません。陣地を確保したら、まずまずの成功。
ポジション取り!これが肝心なのです。


おびただしい数のトレーラーが並ぶ置き場の風景。トレーラー屋さんだってこれほどの数は揃いません。
壮観です。当たり前ですが参加艇の数だけあります。


セーリング・アカデミーのバース、今は大会参加者の競技艇がズラーっと並びます。出廷前の様子を丘の上から。


62ヵ国(!)の国旗が25ノットの風になびきます。


現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)

ファイブリング・サーカス!

Team ABeam スタッフ

オリンピックを目指す選手たちが、ワンボックスカーに競技用具や身の回りの物を詰めて、
レースを転戦していく様子を表して「ファイブリング・サーカス」といいます。
言い得て妙です。
セイリングは大きな道具を使う競技としては筆頭に上がるのではないでしょうか。
乗馬、カヌーやスキーなども同じように、身一つで試合に出向くという訳にはいきません。
車上にディンギーをくくりつけて、トレーラーを引っ張って走り去るワンボックスカーを
ヨーロッパの高速道路では、しばしば見かけます。陸続きだからこそ可能な『遠征ジャーニー』、
思わず心の中で「ガンバレ!」と声をかけたくなります。

チーム・アビームも毎年、春から夏の終わりまでの約半年、ヨーロッパ遠征に出ます。
オランダ、メデンブリックの『デルタロイド・レガッタ』を終え、遠征もいよいよ中盤に差し掛かってきました。
チームは休む間もなく、次の試合地イギリスに向かいます。
試合を終え成績が良くも悪くも、感傷に浸っている時間はありません。
いち早く次のレース地に向かうべく、準備に取り掛かるのです。
ヒッチメンバー(牽引トレーラーとの連結器)付きのワンボックスにトレーラーを牽いて、コーチボートに、
470艇が2ハイ。
1000キロの道のりを無事走り抜けることが出来るように、細心の注意を払って工夫の上に工夫を重ね、荷造りします。
まさに職人芸、選手も監督も慣れたものです。
あれよあれよという間に手際よく収まっていきます。見事なチームワークです。

オランダ、メデンブリックの朝まだき、5時30分出発。
これからベルギー、アントワープを抜けてフランスのカレイへ、ドーバー海峡を渡って、
次の遠征地イギリスに入ります。
ドーバー海峡の下を通っているユーロトンネルを使うか、フェリーでゆっくり行くか…。
とにかく今日中に着きたい!これが本音です。
交代で運転していきますが、自分のパートでない時は、本を読んだり、音楽を聴いたり、
瞑想したり?!思い思いに過します。
「移動中の車の中だけです。ゆっくり休めるのは…」と近藤選手。
とはいうものの、トレーラーを牽いての移動には言い知れぬ神経を使います。
車移動にはつきもののタイヤのパンク、荷崩れの心配、ストレスは容赦なく襲ってくるのです。
「いやあ、昔はもっとひどかったな。ナビがあるだけでも格段の進歩。今は有難いことに、
車両もトヨタ自動車から提供され、恵まれています。これだけでもどれほど助かるか…。
(私が選手の時は、)一人きりで膝に地図を広げ、昼夜寝ないで走ったりもしました…」と小松監督。

結局、一行はフェリーで1時間半かけ、昼食を取りながら行くことにしました。
カレイのフェリー乗り場では、チームと同じように、見覚えのあるヨットを載せトレーラーを牽くワンボックスカーを何台も見かけました。
さて、ドーバーへは入国審査を経て乗り込みます。つかの間の休息。
1時間ほどするとあの懐かしいドーバーの白い壁が見えてきました。
目的地ウエイマスはロンドンオリンピックのセイリング開催地。
ドーバーからは3時間以上は走らなければなりません。気がつけば朝出発してから12時間を超えました。
宿舎につくと選手たちは荷物を解き、いつものように着々と、オランダを出てきたときと逆の作業をして、いつでも練習に入れるように、日常生活を整えていきます。長時間の移動など、まるで無かったかのように…。

翌朝、会場となるポートランドのセイリング・アカデミーのバースには各地から、
「ファイブリング・サーカス」を経てやってきた選手たちが続々と集まってきました。
さあ、もう間もなく、『セール・フォー・ゴールド』がスタートします。


レースが終わったら、すぐに次のレース地へ向けての移動準備です


長距離を移動するので、慎重に艇をスタッキング


入念に、しかも手早く


翌朝5時30分出発。これからベルギー、アントワープを抜けてフランスのカレイへ、ドーバー海峡を渡って、次の遠征地イギリスへ!


各国チームも皆、次のレースに向けて


オランダは、ずっと昔から風力を活用してきたのですね どうりでヨットも強いわけです


住宅街を抜けて・・・


ハイウェイへ! 他のチームも移動中!


オランダからベルギーへと海側を南下して、フランスはカレイのフェリー乗り場に向かいます。タイヤは大丈夫かな?


これから入国審査 パスポートを確認です


ようやく落ち着いてフェリーの中で食事です


トレーラーと470も荷室で しばし休憩中


英国側のドーバーに到着! まずは給油 これから更に3時間以上は走ります


ロープ緩んでない? 大丈夫?


あー・・・ やっぱりパンク・・・


雨の中、急いでタイヤ交換!


ようやくウェイマスに到着! 雨も上がりました


とりあえず宿に荷物だけ下ろして、トレーラーはハーバーに置きます


翌朝、とるものも取りあえずハーバーへ  さっそく470艇の艤装に取りかかる


がんばろう!!NIPPON


いつでもすぐに海に出られるように


ウェイマスの美しい夕日  この地に日の丸を!!


現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)
写真撮影:添畑 薫(フォトウエーブ)


第43回フランス・オリンピック・ウイークを終えて

≪メダルは逸したけれど・・・≫

南仏海辺の旧都Hyeres(イエール)で開催された“セーリング・ワールドカップ”第4戦
“第43回フランス・オリンピック・ウイーク”が終了しました。
大会は軽風、中風シリーズでしたが、予選シリーズ開始前は強風が吹く荒天で、大会終了後再び、荒天に戻るというほぼ1週間のサイクルが、この地の特徴のようです。予選開始と同時に風が止み、シリーズ通して強風は一度もなく、その上右に左にシフトする風に泣かされた大会でした。そんな中、チームア・ビームは男女とも健闘しました。
男子470級、原田・吉田組はメダルに片手着いた感がありましたが、総合5位入賞。
女子470級、近藤・田畑組は、本来のポテンシャルを出せずに苦戦。37位・38位と、らしからぬスコアで驚かされたのですが、仕切り直して復調しメダルレースに進出しました。メダルレースでは眼を見張るような完璧なスタートを切り3位を収め順位を上げました。通算で総合8位までにもってきたのは流石です。

大会終了後の各選手のコメントです。

原田選手「この大会は今年で4回目、1回目はメダルレースにも残れず、2回目、3回目が5位、そして今回…も5位。ほとほとメダルに見放された感じです。が、欧州遠征3戦目、内容は確実によくなってきていると思います。
今大会に関しては、最初の5位の時は赤いビブを着てのメダルレースで、上位とは僅差でした。今回も表彰台が目前だったので、やはり悔しい。シリーズの戦い方に問題がある。1点2点を丁寧に拾っていき、取りこぼしの無いようにしたい。本来、メダルレースにはメダルの色を決めるぐらいの余裕を持って臨めるのが理想的なので…」

吉田選手「全体の流れを考えて戦うようになりたい。今までは前半で、カットできない悪い順位を取ってしまい、後が無いという状況で戦ってこなければならない状態がよくあったが、そういう意味では今回、余裕があったので落ち着いていられた。
最悪の順位でも6位、2位になれるチャンスもあったメダルレースだが、スタートで判断を見誤り、結果順位を落としてしまった。そのままスタートするべきだったのです。
チームのコンセンサスも「行く」と決めていれば結果は違っていた。問題はなぜあの時、「行け」と言えなかったのか、自分にある。
12月の代表選考の行われるパースまで国際レースも数えるほどしかない。タクティクスをもっと磨いて成長していきたい」

近藤選手「今回のレースは、大会スタート前にマストのアクシデントがあり、レースに間に合わないのではと思うほど、ドタバタしてしまった。その乱れは前半尾を引き、その後の試合に響いた事は否めない。マストも新しいものだったため、練習不足もあり、確認しながらの試合運びだったというのがそもそもNG。コースもうまく引けないし、スピードにも集中できない、散々だった。しかし中盤、チーム内でしっかり話し合い、確認し合い、だめな処と向き合った。そうしていい方向が見えてきた。これは最大の収穫だった。
でもまだ、劇的に変わったとは思わないが。早く「あの時イエールで…よかったね」といえるような試合をしたい。
今年の目標?!一つ一つ課題に取り組んで克服していきたい。その結果、代表の座を獲得できれば最高。とにかくチーム力を上げることです」

田畑選手「軽風シリーズでスタートが巧く出られなくて苦戦してしまった。もう少し風があれば、また違った展開になっていたかもしれないが。
中盤からチーム内で話し合い軌道修正できたことは、今後の試合につなげられる良い収穫だったと確信している。スタートもよくなった。
今後の抱負、出る試合全て表彰台に上りたい。正直もう時間がない。大詰めとなってきたので、これからは確固たるチームワークを確立し、全力で走るしかないです」

小松監督「欧州遠征3戦を終えて…。全体的な感想は、正直もう少し行けるかなと思った。沖縄に始まり、効果があったと云えるスペインでの練習試合など、周到に着々と積み上げ準備してきたつもりだった。
しかし、自分たちがやってきたことは他の選手たちも、それ以上にやって来ているのだ。
その上を行かなければならない。とはいうものの、欧州遠征1戦目の『第42回プリンセス・ソフィアカップ』では女子が銀メダル獲得。直前のラ・セーヌ・シュルメールで開催された『第36回スプリングカップ』では男子チームが、主だった強豪が揃うレースで優勝した。これは評価できる。走らせ方など技術的な向上も認められる。そのままイエールでも行けるかなと思ったのだが残念だ。表彰台に登れたはずだからこそ尚、「まだだったのか…」という敗北感が正直無いわけではない。
国際試合に出られるのも後わずか、数えるほどしかない。時間が無いのだということを、肝に銘じて、自分に甘えることなく精進していってほしい。
技術的な向上はもちろん、チーム力を高めるのにはどうしたらいいか。一人ひとりが努力するのは当然だが、チーム内でとことん話し合い、解決するために努力してほしいと示唆した。その結果は良い方向に行ったと思う。
私としては、男女とも早く世界チャンピオンになってほしい。その結果、代表になるというのが理想である」

震災に触れて小松監督は続けた。
「あまりにも大きな悲劇で、被災された方々にどんな言葉を使っても恥ずかしいレベルの言葉しか出てこない。自分たちスポーツに携わる者は一生懸命やることによって言葉に変えることが出来ると思っている。経済人は経済を…、政治家は政治を…、それぞれの役割を全うすることで、世の中は少しでもよくなるのではないか。
震災が起きて2日後に欧州遠征に出た選手たちも、インターネットやTVのニュースなどで見る悲惨な様子に心を痛めていた。海外の選手たちからも見舞いの言葉や案じる言葉をかけられ、温かい気持ちになったのだが、同時に自分たちに何が出来るかといえば、一生懸命戦ってよい成果を上げるほかないと言い聞かせてきた。
そして、日本への応援スローガン「がんばろう!NIPPON」ワッペンを付けて、シリーズを戦ってきました。これからも選手たちは、このワッペンに謳われている気持ちを込めて戦っていきます。」

次はオランダ、メデンブリックで行われるワールドカップ5戦目『デルタロイド・レガッタ』に参戦します。

現地レポート:塩澤朋子(フォトウエーブ)

2010年ナショナルチーム選考レースを終えて

小松 一憲

「試合結果は合格点」
2月11日から始まった選考レースは15日で終了しました。風速5から12メートルのコンデションでおこなわれ、昨年の470級全日本選手権に続き、素晴らしい大会となりました。チームアビーム男女が参加した470級は計12レースが実施され、2位以下に大差をつけて優勝することができました。試合は練習成果の検証の場と考えています。このレースで11月下旬に実施された全日本選手権以降、3ヶ月の検証ができました。今回は日本選手に大差をつけて勝つことを目標にしました。それが成し遂げられなかったのであれば、自分達の練習の方法を考え直し、努力が足りなかったと判断したでしょう。ポイントで大差をつけたので、結果は評価できます。しかし内容を振り返ると、ここでは詳しく申し上げられない選手個々の技術的な課題克服が、納得のいくレベルに達していないこともわかりました。
日本選手の先に、今年もヨーロッパで手を合わせることになるオセアニアや欧米のトップランキングの選手がいて、世界の何処かで自分達よりも厳しい練習を積んでいる選手がいる、そのことを片時も忘れてはなりません。
3月中旬より、本年度の海外遠征に旅立ちます。戦いの場を世界に移し、練習の成果を検証してきます。そして現地に於いても国内同様、厳しく練習に取り組みます。

「世界一になりたい」
上手になりたい、速くなりたい、誰もが当たり前に持つ願望です。これをかなえるには、練習しかありません。妥協せず、長時間、集中力を維持し、怪我や病気に注意を払い、練習を継続する。一にも二にも練習あるのみです。私達は昨年の12月に10日間、今年に入って1月に20日間、沖縄県座間味島で合宿をしてきました。一日、7時間、休養日を作らず乗り続け、フェリーが「海上しけの為欠航」と島内アナウンスがある日は、東シナ海サイドの外海に出て練習しました。それ以外の日は、島と島に囲まれた水域でマークを打ち、コース練習を行いました。コース練習というのは総合的な練習でボクシングで言えばスパーリング、野球で言えば紅白試合です。マークの長さは1から1.3マイル、クローズホールドで12分から14分かかる、海外のレースでは当たり前ですが国内のレースでは、めったにない長さのコースを作りました。風速は終日、5から10メートル、1月に2艇でこなしたコース練習の合計は104回でした。そのうち、レースとしてカウントしたのが90回、原田・吉田組63勝、近藤・田畑組27勝と対戦成績も出しました。真摯に取り組んだ練習量が今回の成績となって表れたことを素直に喜び、さらなる高みに向かって励みたいと思います。

「怪我なく、病気なく、ハードな練習を可能にするのは体力」
長時間海に出て、私も選手も問題意識持って練習します。ふとしたことで「ひらめき」、ある時に「気づく」、そのチャンスが多く訪れることを信じ、願って、長く海に出るのです。12月に約3週間、体力アップの為のトレーニング期間をもうけました。選手は国立スポーツ科学センターに通い、以前からお世話になっている田村トレーナーの指導を受けました。しっかり体を作って沖縄合宿に臨んだのですが、無事終了したことをもって成功したと考えています。3月から9月までの長期の海外遠征に備え、再度、国立スポーツ科学センターで体作りをすることにしています。

「支え、応援してくれている皆様に感謝」
いつもながらの「ありがとうございます」の言葉しかありませんが、お一人お一人のお顔を思い浮かべつつ、改めて感謝いたします。
本年も、ほがらかで大らか、奥ゆかしく、強く、逞しい、スマートなチームアビームでありたいと願っています。
ヨーロッパを舞台に大暴れするのをどうぞ楽しみにしてください。

選考レースを終えて

田畑 和歌子

2010年度ナショナルチーム選考レースが終わりました。
結果は1位でレースを終えました。

中風域から強風域の良い風に恵まれたレースで、私たちの走りが出来たことは良かったと思います。
しかし、今回のレースで課題が浮き彫りとなったフリーの走り。
もっと練習をして走り方の追及や細かい動作、タイミング等速くなる為の工夫をしていきます。

やっとこの1年で私のクルーワークが考えなくても体が動くようになってきました。
これからはコンビネーションはもちろんのこと、ボートがもっともっと速く走れるようにしていきたいです。

3月半ばからヨーロッパ遠征に出発します。
私は3月から9月までヨーロッパの主要なレースに全て出場することは初めての経験になります。
毎レース毎レースを大切に勉強してきたいと思います。


田畑和歌子

2010年 ナショナルチーム選考会を終えて

近藤 愛

田畑選手とチームを結成して、ちょうど1年が経ちました。
去年の選考会では基本動作でいっぱいで、正直レースどころではありませんでした。
とにかく失敗しないように、お互いの失敗を如何に補うか・・・ということで精一杯でした。

あれから1年・・・
ヨーロッパ遠征、沖縄合宿を経て成長し、チームとして大分確立してきたように思います。
練習では常に良いターゲットとなる男子チームがいるので、私たちの欠点やミスが明確になり、いつも充実した練習が出来ています。
練習時間と決めたら、決定的に乗り込む。欠点はそのままにせず、克服するまで練習する。
というのが、チームのスタイルです。
これは、小松コーチの下で活動するようになってからずっと変わりませんが、このモチベーションが一番大切だと感じています。
私たちには、沢山の課題があります。練習しても練習しても、どんどん課題が出てきますが、決して妥協せず、一歩一歩着実に進んでいけるよう、努力し続けたいと思っています。

今年も3月末から9月中旬まで、約半年間のヨーロッパ遠征に行きます。
ヨーロッパの選手達相手に、自分達がどのくらい成長できているのか、すごく楽しみです。
男女共、表彰台を目指して頑張っていきます。

ロンドンオリンピックまであと918日♪

Team ABeam スタッフ

ご無沙汰してしまいました。チーム・アビームスタッフです。2009年は北京オリンピック後の新チーム始動の慌ただしさの中、なかなか情報をお届けできず申し訳ありませんでした。

2010年も20日あまりが過ぎましたが、チーム・アビームメンバーは年末年始ほんのわずかの休息を取った後は、小松コーチの元厳しい練習漬けの毎日です。

新チームの2009年を振り返ってみますと、コンビ結成間もない女子チーム、近藤・田畑組は5月の ISAFワールドカップ第5戦、デルタロイドレガッタで優勝を遂げるなど著しい進歩を遂げました。

また、男子チームの原田/吉田組は2008年11月の全日本選手権優勝を皮切りに2009年は怒濤の快進撃を続け、8月にデンマークで開催された470級世界選手権大会では3位に輝き、13年ぶりに日本男子セーリング界にメダルをもたらしました。

そして迎えた2009年11月の全日本470級ヨット選手権大会。原田/吉田組は見事2連覇を達成。近藤/田畑組も女子優勝と、2チームとも日本セーリング界のエースとして恥ずかしくない活躍をしてくれました。

ですが、勝負の世界は潮目のように毎日状況が変わります。4人とも現況に甘んじる事なく、日々精進しております。男子、女子ともにロンドンオリンピックに出場しメダル獲得を成し遂げる。という大目標に向かって毎日を戦っています。

このウェブサイトも、ロンドンオリンピックに向け、デザイン・コンテンツを一新しました。
ロンドンオリンピックまであと918日。あっという間にその日は来るでしょう。今後はロンドンに向けて逐次情報を更新してまいります。

みなさまにおかれましては、今後とも暖かいご声援、ご支援の程何卒宜しくお願い申し上げます。

チーム・アビーム スタッフ一同