
12月18日、ISAF ワールド大会最終日、チーム日本としても470級女子のメダルレースをもって、総ての競技が終了しました。
大会の華の一つでもある470女子のメダルレース。
日曜日とあって、熱烈なファンが押し寄せ、観客は何倍にも膨れ上がり、歓声があちらこちらから聞こえてきます。
ボートパークから1チームづつ、国名と選手の名前をアナウンスされると、スロープから歓声に応えて海面に向かいます。
もちろん応援に駆け付けたファンのためにも、試合後、メダリストはもちろん、どのチームも観客スタンドの前を必ず走ってドックインすることという、大会側からの通達がありました。
これで、いやがうえにも歓声が上がり観客は大喜び。メディアもありがたい。
大会の盛り上げ方は一応成功です。



昨日に続き、最高の天気。
会場で観客向けに解説をしている、『ワギュウ』を差し入れしてくれた、P・ギルモアに朝ばったり会いました。
「今日は最高のコンディションだから、いい写真が撮れるよ!」と太鼓判。
今年の遠征は、メダルレースの天候に見放されていましたので、確かに、今日は今年度最高のメダルレースコンディションではないかと思います。
229度、ドクターの出番です。16ノット。
13時18分、スタート。
リコール艇が2艇、ブラジルと、イスラエル。
勢いづいたGBR118、一気に飛び出します。
近藤/田畑組、7番手を行きます。
日本からの日の丸を掲げた応援隊が力いっぱい声援を送ります。
イタリア、ジュリア・コンティに2本目のソーセージ風下マークで抜かれ、そのまま巻き返せず、10位でフィニッシュ。痛恨の1ポイント差で総合6位に。
今大会、どうやらラテン女子の闘志の方に軍配が上がったようです。



メディアセンターの机を並べているオランダチームや、イタリア、スペインのジャーナリストの間で、初めのうちは、「アイ・ワカコ」としばしば聞こえてきました
「愛はラブ、アモーレの意味」だと教えると大ウケ、今度は言いやすいのか、「アモーレ・コンドー」と連呼します。
今日は「アモーレ・コンドーはどうしたの?調子でないねえ」と、心配してくれる程です。
近藤/田畑組は日本代表候補内定基準を満たしましたので、ロンドン五輪、セーリング470級女子の日本代表候補に内定しましたが、このメダルレースを戦った10チームは、これまでと同じように、オリンピック本番まで、どの試合でも競うことになる顔ぶれです。
さらに強化してくるチーム、新たなチームも出てくるに違いありません。
ロンドンまでの航海はさらに厳しいものになるでしょう。
近藤選手「これからの沖縄の冬合宿では、自分を極限まで追い込みます…」
田畑選手「後半崩れたのは、やっぱり悔しい…」と悔しさをにじませます。
小松監督「やはり何よりも悔しいはず。私も悔しい。。。。
選手たちも、これが悔しく感じなければ、何が悔しいことになるだろう。
世界選手権に参戦したのだから、世界チャンピオンになるために…、なれると信じて指導してきた。日本で女性の世界チャンピオンはまだ出ていない。
(2位まではある)
ぜひ表彰台の一番高いところに上って欲しかった。
代表権だけでなく、そこまで狙ってほしかった。
選手たちもそう願っていたはずだ。
勝てなかったのは、なぜか?すべて洗い出して対策を講じていかなければならない。
指導者として、これで良し!とは到底いかない・・・」
と辛口の総括でした。
通常なら6位入賞で、代表候補内定となれば、「それでよし!!」と大向こうから聞こえてきます。
ただ、それで良しとできない、彼女たちの向っているところは、更に高いところに目標があるのです。
ほどなく、彼女たちの姿はボートパークで、いつものように帰り支度。
黙々とシッピングの準備にかかっていました。
戦い終わって・・・、
まだ陽は高いのですが、長い1日が静かに終わろうとしています。

レポート:塩澤朋子(PHOTOWAVE)
写真:添畑薫(PHOTOWAVE)
最終成績:
http://www.perth2011.com/competition/PERTH2011/SAW005000/results